PROFILE
〈グラフペーパー（Graphpaper）〉、〈フレッシュサービス（FreshService）〉、「ヒビヤ セントラル マーケット」など、様々なブランド、ショップを手がけ、ファッション、カルチャーにまつわるあらゆる領域を手がけるクリエイティブディレクター。「alpha.co.ltd」代表。
ファッションディレクター、スタイリスト。様々な媒体、広告のディレクションを手がけるなか、英国の雑誌『モノクル（MONOCLE）』では創刊よりファッションページの基礎を構築。2015年にはファッションディレクターに。2012年より2018年秋までは『ポパイ』のファッションディレクターを務めた。
フイナム：今日は11月14日（土）、15日（日）に札幌のセレクトショップ「マウ」さんで行われる「談話室とAH.H」というイベントについてお話できたらと思います。
長谷川：はい。
南：早速、結構な数の人が見てくれてるね、ありがたいです。
長谷川：うれしいね。
南：札幌って行ったことあんの？
長谷川：あるよ、10回くらい行ってる。
南：結構行ってるね。
長谷川：でもロケでしかないかな。楽しみだね。
南：楽しみしかないよね。「マウ」さんは〈グラフペーパー〉と〈フレッシュサービス〉を取り扱ってくれてるから、俺は何回も行ってて。それこそ、イベントしたり。
長谷川：去年も行ってたよね？
南：うん、毎年なんだかんだ行ってる。こないだは金子さんのウィークエンドチームと〈イズネス〉のキシタくんと「グレイトフル」っていうイベントをやった。1回だけで終わっちゃったけど。
長谷川：あれ冬だったよね？
南：うん、めちゃくちゃ雪が降ってた。今回のイベントは、『AH.H』がファンを募りに全国行脚していく第一弾ということだよね？
フイナム：そうです。『AH.H』は全国でイベントをやりたいと思ってたんですけど、こういう状況になってできていなくて。そういう話を長谷川さんと南さんに話していたときに「じゃあ北から行く？」ってことになり、南さんから「マウ」さんに声をかけてもらって今回のイベントが実現しました。
南：これから、いろんなところに行きますってことだね。
フイナム：そういうことです。そして、北海道にお邪魔させていただくにあたって、札幌限定のアイテムを作りました。今日はそれをご紹介させてもらいます。
〈談話室とAH.H〉コットンフランネルのパジャマ ¥28,000+TAX（MaW）
長谷川：じゃあまずはパジャマから。
南：「談話室とAH.H」特製パジャマですね。
長谷川：シャツの胸元と、パンツのバックポケットに「談話室とAH.H」の刺繍が入っています。それと袋も付いてます。
南：畳むとこの袋に入れられるんだよね。袋はなるべく小さく作ったんで畳むのが結構大変かもしれない。
長谷川：このパジャマは結構前から話してたよね。
フイナム：これはどうして作ったんでしたっけ？
南：話してたのが外出自粛中だったから、家の中のアイテムがいいってことでパジャマになったと思う。でも外にも着ていけるものってことでこんな感じにしたんだよ、確か。
〈FreshServiceと談話室とAH.H〉 今治製のフェイスタオル ¥3,200+TAX（MaW）
長谷川：それと手を洗うことも増えたからタオルも作って。
南：これは〈フレッシュサービス〉製です。
フイナム：刺繍の文字が長いですね。
長谷川：「FreshServiceと談話室とAH.H」って入ってる。もっと長くしたいくらい。
南：「マウ」も入れたかったね。これは前に『AH.H』でも紹介したお気に入りのスーピマコットンのタオルですね。
長谷川：パジャマの肩に掛けたときに、刺繍が効いてくるっていう。
南：スタイリングが入りました（笑）。
長谷川：やっぱり胸元に刺繍が入ってるのがいいよね。これは館内着をイメージしてて。
南：形はミリタリーのスリーピングウェアをベースに、サイズ感を変えたりしてね。
長谷川：意外と首のボタンの付け方とか苦労したんだよね。
南：うん。
長谷川：襟もない方がいいんじゃないかとか。袖口も開いていると顔が洗いにくいんじゃないかってことで適度に袖の幅を縮めたりして。あえて外で着たいよね。
南：うん、全然着れる。これワンサイズだよね？
フイナム：ワンサイズです。
南：サイズ的にもみんな着れるんじゃないかな。
フイナム：デカすぎることはないですもんね。
長谷川：ちょうどいいと思う。
南：試着しながら考えてもらえたら。いろいろ試行錯誤して決めていったこだわりのアイテムだからね。生地がたくさん取れなかったから、数はあんまりないんだよね。
フイナム：「なんの生地ですか？」ってコメントがありますね。
南：コットン100のネル生地です。
長谷川：これはあったかいと思う。
南：あと、こないだ東京でやったナンバリングTシャツもあって。
フイナム：夏頃に東京の「フレッシュサービス ヘッドクォーターズ」で白いTシャツイベントをやりまして。これは何種類かボディを用意させていただいて、そこに会員番号を刺繍し、自分だけのTシャツが手に入るというイベントで。それを札幌でも行わせていただきます。
南：それぞれ刺繍の位置が違ってます。ボディは〈ベイサイド〉と〈ギルダン〉と〈プロクラブ〉。もう一種類あった〈ソフィー〉は諸事情で作れなくなってしまったので、この3種類になります。
フイナム：届くのは冬ですが、いつ着てもいいですよね。シンプルですし。
南：パジャマのインナーにぜひ。
長谷川：会員ナンバーが入るのがいいよね。
南：その人しか手に入らないからね。
〈談話室とAH.H〉写真家 白川青史さんによる雪山の写真をプリントしたスエットシャツ ¥13,000+TAX（MaW）
フイナム：それともうひとつ、スエットがあります。
長谷川：白川くんの撮った写真をプリントしたスエット。
南：雪山のスエットね。それに「談話室とAH.H」のワッペンが付きます。
フイナム：これは白とネイビーの二色があります。
長谷川：白がいいよね。
南：綺麗な雪山だよね。そんなスエットがあります。
フイナム：あとはごく僅かながら、これまで販売した『AH.H』のアイテムも持っていきます。
南：それとカシミヤブランド〈ボーディ〉のイベントも同時に開催します。
長谷川：出た、ウワサの！
〈ボーディ〉カシミヤのダブルジップフーディ ¥98,000+TAX（MaW）
南：「マウ」さん別注のカシミヤ100%のジップパーカです。かなり厚手で。
フイナム：ジップタイプは初めてですか？
南：うん、そうみたいよ。
長谷川：もしかするとジップの方がいいよね。
南：着てると暑いくらいだからね。羽織りの方がいいかもね。
長谷川：俺のもジップに変えてもらおうかな（笑）。
南：ジップはこれYKKのエクセラ使ってるね。相当いいジップ。
長谷川：すごい肉厚。
南：北海道の人は重宝するんじゃない？
長谷川：これは30万円です。
フイナム：ダメですよ、そんなウソ言ったら（笑）。本当は9万8,000円です。
南：安っ！
長谷川：安いね。普通だったら10万円超えてるよ。
南：うん、12万円とかそのくらいするよ。
長谷川：だって、カシミヤを1kg使ってるんでしょ？
南：うん。
長谷川：ニットは時間って言うしね。作るのにかかった時間。
南：あと糸の量と。
フイナム：〈ボーディ〉のデザイナーの水谷さんが「ありがとうございます」ってコメントくれてますね。
南：水谷くんは参加しないのかな？（笑）
長谷川：〈ボーディ〉出てこい！（笑）
フイナム：まあまあ（笑）。アイテムについてはいろいろ用意してるんですが、数に限りがあるので欲しいものがあれば初日の早めに来ていただいた方がいいかと思います。
南：どれも数がそんなに多くないから。まあ別に買わなくてもいいしね。
長谷川：うん、買わなくてもいい。ちょっと話してみたり、してみなかったり。
フイナム：コメントもたくさんもらっていて、その中からイベントに関係ありそうなものを読み上げますね。「いつも寝巻きはなにを着てますか？」って質問です。
南：おれはTシャツと…みたいな感じだからな。
フイナム：おそらく「パジャマは着るんですか？」ってことだと思います。
長谷川：着てる着てる。
南：なに着てんの？
長谷川：今回作ったパジャマみたいなの着てるよ。「ラルフローレン」の。でも穴開いてきちゃって。
フイナム：じゃあ、ちょうど良かったですね。
長谷川：あとイギリスで買った〈ターンブル＆アッサー〉とか。
南：俺はいつもなんてことないTシャツ着てるけど、せっかく今回作ったからこれからはこれ着たいな。そろそろ寒いし。
長谷川：たくさんコメントくれてるね。仙台とか福岡も行きたいよね。香港もいいな。
南：アジア行きたいね。
フイナム：海外にも行けたらいいですね。「上海もお願いします」って方がいますね。
長谷川：あー、行きたいね。韓国も。
南：韓国はやれるとこあるよ。
フイナム：いいですね、韓国。『AH.H』のインスタグラムも海外のフォロワーの方が増えてきていて、すごいですよ。
南：そうなんだ。
長谷川：こないだの〈ダイワ〉のやつは、アメリカとかヨーロッパからも反応があってすごかったよ。
南：そうなんだ。
フイナム：アジアから行けたらいいですよね。
南：コロナが落ち着いたら行きたいね。
フイナム：「北海道で食べたいものはありますか？」って素朴なコメントもあります。
長谷川：ラーメン。
南：北海道のラーメンはヤバイよ。でも10回も行ってれば食べてるでしょ？
長谷川：食べてるけど、忘れちゃった。
南：めちゃくちゃ美味いよ。一日5軒行ったことある、一人で（笑）。
フイナム：それは食べすぎですね（笑）。
長谷川：そんな食べられるの羨ましいな。
南：今はもう無理だけどね。
長谷川：でももっと食べなよって周りに言われない？
南：友人の前で「お腹一杯だ」って言ったら、俺の前で二度と言うなって言われた（笑）。
長谷川：（笑）。
南：ハンバーグ食いたいとか言えって。
長谷川：みんなそういうの期待してるんだよ。
南：俺だって腹一杯の時あるよ（笑）。なんで俺だけこんな身を切って話さなきゃいけないんだよ（笑）。
フイナム：食べ物は楽しみの一つでもありますよね。コメントで来てる「狸小路市場」って知ってますか？
長谷川：なんか商店街みたいなとこだよね？ 違ったっけ？
南：なんか行ったことある気がする。いわゆるアーケードだよね。狸小路からさらに奥に行った路地とかも行ったことある。
長谷川：そこ良さそうだね。
南：変なお店も結構多かったな。
長谷川：あとはジンギスカンだよね。有名なところなんだっけ？ だるま？ 雪だるま？
南：「だるま」ね。雪だるまは全然違うよ（笑）。札幌はもう寒いんだって。5℃から10℃って結構寒いよね。
フイナム：「ダウン派ですか？コート派ですか？」って質問があります。
南：最近はダウンばっかりになった。軽いし。
長谷川：俺はどっちでもない派。
南：え、着ない派？（笑）
長谷川：いやいや（笑）。ダウンは毛が付くのがいやだと思って着なくなって、コートはコートでデカいの着すぎて階段で引きずってウザくなった。
南：なにその理由（笑）。
長谷川：去年、なに着てたんだろう。ジャケットが多いかも。短いからラクじゃん。
南：ショート丈ってこと？
長谷川：そうそう。ショート丈になっちゃったね、だんだん。
フイナム：ブルゾンもですか？
長谷川：とかね。
南：最近はあんまり厚着しなくてもいいじゃん。そこまで寒くないし。今年はめっちゃ寒いらしいけど。
長谷川：らしいよね。それ聞いてダウンを買おうかとも思った。
南：でも持ってるでしょ？
長谷川：ほとんどのものは「サマリー」に預けちゃってるんだよね。
南：預けるのはいいけど、戻すのめんどくさくなったんだ（笑）。
フイナム：アウターもバンバン預けてるんですね。
長谷川：だって俺、全国13位だよ（笑）。すごくない？
フイナム：ヤバイですね。
長谷川：でしょ。預けてるランキングみたいなやつで13位なの。
南：俺も預けてるけど、ランキングとかあるの知らなかった。
フイナム：「サマリー」ってデジタルで管理できるトランクルームみたいなアプリですよね？
長谷川：そう。便利だよ。
フイナム：〈グラフペーパー〉は、コートもダウンもありますよね。
南：どっちもあるね。でもダウンはもう売り切れたのかも。あれかな、今年は寒いって報道があったからかな。だから早めに買ってる人が多いのかも。
フイナム：「インナーはなにを着るんですか？」ってコメントがあります。ダウンのインナーはなにを着てるんですか？
南：俺はニット。クルーネックか、タートルしか着ない。
フイナム：ということは3枚ですか？
南：そう。昔ダウンの下はTシャツだけだった時期があって。そしたら、店にダウンを忘れてきちゃったことがあって。
フイナム：なんでですか（笑）。
南：酔っ払っちゃって。それで普通にTシャツ一枚で帰ったから、お店の人がお前のことは一生忘れないって（笑）。
長谷川：ダウン忘れるとかヤバイよね（笑）。
南：それ以来、ちゃんとニットを着るようになった。本当はダウンの下にTシャツでも平気らしいんだけど。
長谷川：そうらしいね、アメリカ人とかもそうだもんね。
南：サンフランシスコに行くとさ、ダウンベストに短パンみたいな人いるじゃん。あれすごいよね。
長谷川：ああいうのしたいよね。
南：あれは昼と夜の寒暖差が激しいからだと思うけど。
長谷川：一年中そんな感じだもんね。
南：うん、夏でも夜は寒い時ある。気候の違いのファッションもあるよね。
長谷川：インナーの話で言うと、ウールのタイツみたいなのはよく穿いてるかも。〈モンベル〉とか、〈アイスブレーカー〉とか。もうなくなっちゃったけど、〈アイベックス〉もすごい好きだった。
南：スパッツみたいなやつ？
長谷川：そうそう、〈アイベックス〉は上下であってデザインがよかった。ゴムのところにロゴが入ってないのがいいんだよね。
南：ロゴないやつ作ろうって話してたよね。ごめん、今、生地を開発してるから待ってて。何回やっても納得いかなくてさ。そういえば、〈ノーティカ〉とダウン作ってるの？
長谷川：そう、実は〈ノーティカ〉ですごいデカいダウンを作ってる。
フイナム：まだできてないんですか？
長谷川：まだできてないのかな？
南：知らないよ（笑）。なんで俺らに聞くんよ。
長谷川：2XLくらいのやつ。南くんにちょうどいいかも。
南：俺でジャストサイズくらい？
長谷川：たぶん。
南：ジャストかよ（笑）。
長谷川：武田真治みたいにね。
南：フェミ男ファッションね（笑）。だいぶ古いネタですみません。「最近『AH.H』のアイテムたくさん発売されてうれしいんですが、追いきれなくなってきました」ってある。そんないっぱい作ってるっけ？
長谷川：ちょこちょこ作ってはいるね。
フイナム：6月ごろに『AH.H』アイテムの発売が重なった時期があるんですけど、あれはコロナの影響で販売が遅れてしまったんですよね。
南：そうなんだ。
フイナム：思いつきで作ったものもあるので、今後もそんな感じでやれたらいいですね。
南：おもしろいことしたいね。次はどんなおもしろいことをやろうかっていつも考えてるから。
長谷川：そうだね。
「談話室とAH.H」
日程：11月14日（土）、11月15日（日）
時間：12:00～20:00
会場：MaW
住所：北海道札幌市中央区南2条西5丁目31 ALPHA 2-5 1F
※〈ボーディ〉のカシミヤジップパーカを除く、今回の特別アイテムは「AH.H」の会員限定の受注販売となります。事前に会員情報を登録していただければ、会場にて会員証を発行させていただきます。すでに会員の方は、当日、会員証とIDをお持ち下さい。
※白いTシャツに関しては同一種類、複数枚のオーダーを承ります。また違う種類のTシャツのオーダーも可能です。
※転売目的の方、転売の可能性があるとこちらがみなした場合には、販売を控えさせていただく場合がございます。
