about DAIWA PIER39
今春デビューしたフィッシングタックル〈ダイワ〉によるライフスタイルライン。プロジェクトには〈ビームス〉のディレクター中田慎介が参画し、フィッシングの現場で培った知恵や技術を下地に、街のムードをセンス良く盛り込んだコレクションを展開。
〈DAIWA PIER39〉GORE-TEX INFINIUM™ のダウンジャケット¥76,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉ストレッチコーデュロイハット¥6,000+TAX(すべてGLOBERIDE)
フイナム:〈ダイワ ピア39〉が2シーズン目を迎えました。先シーズン打ち出したミリタリーのイメージを、今回も色濃く反映したアイテムが揃っていますね。
長谷川:そうだね。
フイナム:早速アイテムを見てみましょう。まずはゴアテックス・インフィニアムを搭載したダウンジャケット。これは今期一番のヘビーアウターになります。
長谷川:防水生地で、保温性があって透湿性もあるから、ダウンジャケットとしては最強だね。ダウンっていうのは雨に濡れてしまうと威力が半減してしまうから。
フイナム:撮影当日は雨が降っていて、10月にしては冷え込む天気でしたが、これは温かそうでしたね。雨もちゃんと弾いてましたし。
長谷川:うん。あとフードを被ったときのフォルムが良かったね。
フイナム:南極観測隊が装備しているダウンジャケットのようにフード口がこんもりしていますね。
長谷川:そうなんだよね。この、フードのエッジがフカっとしてるところがすごくいいなと思ったんだ。あとフードのドローコードが表に出てて、そのパーツのあしらいも良い感じだよね。
フイナム:ヨーロッパのミリタリー物になんかにありそうなディテールワークですね。
「良い服は横からの眺めも美しい」。ファッション教則本にあった一節が、このダウンジャケットにピタリと当てはまる。フロントから腰に流れるポケットデザイン、まるんとしたフォルム、バランス良く設計されたフード。このサイドビューがモノの良し悪しを物語っている。
〈DAIWA PIER39〉GORE-TEX INFINIUM™ のダウンジャケット¥76,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットシャツ¥11,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットパンツ¥11,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉ストレッチコーデュロイハット¥6,000+TAX(すべてGLOBERIDE)、〈Clarks Originals〉ワラビーゴアテックス ¥28,000+TAX(クラークス ジャパン)
外で着るスエットはきちんとしておきたい。それがパンツならなおさらのこと。このポリエステル100%のスエットパンツは、コットンに比べて色褪せが少ないから、濃色でもキリッとした状態をキープできる。つまり外に連れ出せるタイプのスエットであるということ。
〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットパンツ¥11,000+TAX(GLOBERIDE)、〈Clarks Originals〉ワラビーゴアテックス ¥28,000+TAX(クラークス ジャパン)
フイナム:この色味も絶妙ですね。いわゆるグレージュと呼ばれるカラーです。
長谷川:光や背景とか条件によって見えかたが変わる色だよね。どうやってこの色に辿りついたんだろう?
フイナム:聞いた話だと、コレクション全体のカラーイメージを練っているなかで、唯一ベージュの色味がしっくりこなかったそうです。コットンスーツのベージュみたいなアメリカっぽいベージュから抜け出そうという思いから、この色味に辿りついたようです。イメージとしてはカフェオレとミルクティーの中間色を狙っていたとか。
長谷川:カフェオレとミルクティーの色って違うっけ。
フイナム:ミルクティーの方が赤みが強いんじゃないですかね。
長谷川:あーそうかも。今、初めて気づいた。
フイナム:ミリタリーのデザインやディテールを引用しながらも、色味のせいか洗練されている気がします。
長谷川:うん、柔らかい印象になるね。そういえば、ライノの社用車がコヨーテを目指したのにクリーム色みたいになっちゃったって話があるんだけど、俺はその色がそんなに嫌いじゃなくて。柔らかさがあって良いと思うんだよね。
フイナム:僕も嫌いじゃないんです。
〈DAIWA PIER39〉GORE-TEX INFINIUM™ のダウンベスト¥40,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットフーディ¥13,000+TAX(すべてGLOBERIDE)
フイナム:続いてダウンジャケットと同生地を使ったダウンベストです。
長谷川:ダウンベストって便利だよね。
フイナム:今年は例年以上に重宝しそうですよね。電車を避けて車で移動する人も多いみたいですし。
長谷川:ダウンベストを着たことがない人って、その良さが分からないと思うんだけど、一回これに慣れちゃうとすごく便利なものだよね。
フイナム:そんなダウンベストの落とし穴がサイズ選びです。普段の感じで大きいサイズを選ぶと、ちゃんちゃんこみたいになってしまいますが、これは身幅はたっぷり取っているものの、肩幅がしっかり削られているので、バランス良く着ることができますね。
長谷川:うん。大きい服って作るのが難しいんだよね。〈SSZ〉とかはすごく上手だなって思うんだけど、それは加藤さんがアメリカの大きい服を知っているからだと思うんだよね。そのあたりを押さえていないと変な感じになる。それがダウンベストならなおさらだよね。
フイナム:ダウンを入れる量も工夫しているそうですよ。これは背中側に少し多めにダウンを詰めることで、ふっくらとしたバックスタイルに仕上げたそうです。
長谷川:なるほどね。
ダウンジャケットと同じくゴアテックス・インフィニアムを使用したダウンベスト。アームホール脇のハンドウォーマーポケットは、釣り用のフローティングベストから知恵を拝借したもの。この他にも内側に2室のポケットを配置、表からは想像できないほど収納力を備える。
〈DAIWA PIER39 〉GORE-TEX INFINIUM™ のダウンベスト¥40,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットフーディ¥13,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットパンツ¥11,000+TAX(すべてGLOBERIDE)、〈Clarks Originals〉デザートブーツ¥22,000+TAX(クラークス ジャパン)
フィッシュテールパーカは、Aラインシルエットのゆったりとした設計。だからインナーを着込んでもフォルムへの影響は少なそう。くわえて、生地はゴアテックス・インフィニアムで透湿性も申し分なし。つまりこれ一枚羽織っておけば、屋外はもちろん、暖房の効いた屋内でも快適に過ごせる。
〈DAIWA PIER39〉GORE-TEX INFINIUM™のフィッシュテールパーカ¥49,500+TAX、〈DAIWA PIER39〉撥水ダウンライナー¥28,500+TAX、〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットフーディ¥13,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉テックストレッチイージーパンツ ¥18,000+TAX(すべてGLOBERIDE)、〈VINCENT SHOELACE〉シューレース「PAUL」¥2,000+TAX(ティファインメント)、靴は私物
フイナム:M-51パーカにM-65のネックデザインをドッキングしたフィッシュテールパーカは、春夏からの継続です。前回と異なる点としては、バックのポケットを省略して、よりソリッドな面構えになりました。
長谷川:色味とデザインのせいか、モッズコートのようでいて違うものになっているよね。それがいいと思ったんだ。
フイナム:そしてインナーにはメッシュを貼っています。ゴアテックスのジャケットは裏地がカリカリしてて、肌タッチが悪いことがありますよね。これはメッシュ貼りでサラサラしています。
長谷川:いいね。中にTシャツを着るときもあるからね。
一貫して化繊素材にこだわる〈ダイワ ピア39〉だが、さすがにコーデュロイはコットンか?と思いきや、これも100%ポリエステル。コットンのような温かみのある表情を見せつつも、伸縮性に優れ、身体の動きにフィットするストレスフリーな設計。
〈DAIWA PIER39〉テックストレッチイージーパンツ ¥18,000+TAX(GLOBERIDE)、〈VINCENT SHOELACE〉シューレース「PAUL」¥2,000+TAX(ティファインメント)、靴は私物
先ほど登場したスエットパンツのパーカタイプ。生地は厚みのある裏起毛で、保温性が高く、それでいて着心地は軽い。同ウェイトのコットン製のものに比べて、雨に濡れても乾きが早いので、これからの時期はありがたい。
〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットフーディ ¥13,000+TAX(GLOBERIDE)
ミリタリージャケットに付属する中綿を敷いたキルトライナー。あれにダウンをインサートするとダウンが重力で落ちてきてしまう。そこで〈ダイワ ピア39〉は考えた。ひょうたんキルトを横使いすれば、ダウンが全体に行き渡るのでは。そうして完成したのが、このダウン入りのキルトジャケット。
〈DAIWA PIER39〉撥水ダウンライナー¥28,500+TAX、〈DAIWA PIER39〉ポリエステルのヘビーウェイトスエットフーディ¥13,000+TAX、〈DAIWA PIER39〉手に持ったGORE-TEX INFINIUM™のフィッシュテールパーカ¥49,500+TAX、(すべてGLOBERIDE)
フイナム:最後は表生地に撥水加工が施されたキルトダウンです。
長谷川:これはインナーとしても使えるんだよね。
フイナム:ダウンを薄く敷いているので、インナーダウンとしても使えそうですね。
長谷川:そっか。ネックがないから合わせやすいかもね。
フイナム:立ち襟が付いていると、汗や皮脂で首元が汚れてしまうのが嫌ですよね。ダウンはなかなか洗えないですし。
長谷川:そうなんだよね。汗かいたときのベタっとした感じとか最悪だよね。
フイナム:デザインのベースとなっているのは、M-65に付属するライナーです。ときどきサープラスショップなんかで見かけますが、なかなかちょうどいいのってないですよね。その点、〈ダイワ ピア39〉はアウトドアブランドの背景で製作しているからちょうどいい。
長谷川:ミリタリー物って、実際には使いづらかったり、サイズ感が合わなかったり、そもそも数が少なかったりすることがあるよね。〈ダイワ ピア39〉は、買いやすい値段だし、機能性もあるし、いろんな場所で買えるから、商品としてのバランス感は良いよね。
フイナム:ナイスなコメント。締めに使わせてもらいます。