AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2021.7.21 Up
Style of Authentic

普通の服、
普通のスタイル。

Case 54
夏はTシャツ:2.00
CAMBER8ozT
アイスコーヒーと
ポットドクレーム。
夏は結局、厚手のTシャツしか着ない。
そうじゃないと暑くて汗でビショビショになるからだ。
コーヒーは眠いときにしか飲まない。
夏はアイス。無糖、ミルクなし。その代わり、スイーツを大抵、食べる。
J-COOKに来たら、ポットドクレーム。クラシックで甘すぎない、好きな味。

about J-COOK

〈CAMBER〉8oz HEAVY WEIGHT T-SHIRT ¥5,390(BLUE BLUE KANDA), 〈PROPPER〉RIPSTOP 6 POCKET SHORTS ¥7,700(PROPS STORE), 〈VINTAGE〉CAP「80's APPLE PICASSO MAC」¥24,000(RUSSET BURBANK), 〈NAUTICA〉SILVER NECKLACE WITH FLAG CHARM ¥14,300,〈NAUTICA〉SILVER CHARM「R」¥3,300(NAUTICA JAPAN),〈TIMEX〉WRIST WATCH「ORIGINAL CAMPER」¥9,130(UENI TRADING CO., LTD),〈YAHAE〉ORGANIC COTTON SOCKS「GARABOU ROOM SOCKS」¥3,300(YAHAE),〈NEW BALANCE〉TRAINERS「991.5」AKIO’S OWN

原宿でゆっくり過ごしたい時は、「J-COOK」。天井から入る光がすごく気持ち良い。こんな空間で話せば、打ち合わせもいい方向にまとまる。逆に言えば、忙しい時や、つまらない仕事の話こそ、ここへ来た方がいいのかもしれない。心の余裕が生まれて、いいアイデアが浮かぶと思う。

about ICED COFFEE & POT de CREME

夏の日、「J-COOK」へ来たのなら、オーダーはこの2つ。ギンギンに冷えたシルバーのカップに入ったアイスコーヒーと、素朴な味わいの手作りのプリンだ。コーヒーのほろ苦さに、適度な甘さを持つポットドクレームは、ナイスな組み合わせ。甘すぎなくて、食べやすい。

アイスコーヒーはいつもこのカップで提供される。見るからにギンギンに冷えていることが伝わってくるから、夏の暑い日に、気持ちいい。〈J-COOK〉ICED COFFEE ¥450(J-COOK)

女将さんにお願いすると、ヴァニラビーンズが漬け込まれたブランデーを注いでくれる。これによって、甘味と香りが加わる。その様子は、立石の「宇ち多」で、ウメを頼んだ時にピロっと入れてくれるあの瞬間を、かなり上品にした感じ。

〈J-COOK〉POT de CREME ¥450(J-COOK)

about CURLY HAIR by Kenichi Yaguchi

小・中のロッドをランダムにミックスしたカーリーヘア。直毛の人が憧れる髪型の一つである。シャワーの後、タオルドライの髪に塩水または、〈rolland O-WAY〉の「シーミスト」をシュシュッとスプレーすれば、湿度の高い夏でも、ボリュームとカールを維持できる上に、帽子を脱いでも潰れることがないそうだ。

about SILVER NECKLACE

ナイジェルグラフが描いた海洋信号旗と50cmチェーンがセットになった、〈NAUTICA〉のシルバー製ネックレスは、何種類かあるアルファベットのモチーフを追加で購入して付けることもできる。すべての文字があるわけではないけど、日本古来の名前であれば、たいてい、自分のイニシャルが見つかるはず。〈NAUTICA〉SILVER NECKLACE WITH FLAG CHARM ¥14,300,〈NAUTICA〉SILVER CHARM「R」¥3,300(NAUTICA JAPAN)

自分が製作に携わったアイテムを、購入者にはできるだけ長く愛用してもらいたい。どうしたらそうしてもらえるのかを考えたときに、その人のイニシャルで選べるネックレスを作ったらいいんじゃないかと思った。誰しも自分の名には、アイデンティティを感じるはずだから。構想からパッケージデザインや店舗での販売方法も含めて、何度も何度も話し合いを重ね、やっと出来上がった。

about TIMEX

〈TIMEX〉WRIST WATCH「ORIGINAL CAMPER」¥9,130(UENI TRADING CO., LTD)

腕時計はその人の年収やセンスを見極める何かになっている。そんな話を聞くと、ますます、着けたくなくなる。しかし、夏の手元は無防備すぎるから、何かいいのはないのかと考えて、〈TIMEX〉の「CAMPER」を買った。どこにでもありそうな匿名性と、誰でも買えそうなチープさ、軍モノという存在そのものに惹かれた。ベトナム戦争の頃、米軍からの要請で開発したという使い捨てウォッチ。黒は、民生品として1980〜90年代に実在したそうだ。

about POCKETABLE SUNGLASSES

米空軍からの要請で、ボシュロム社が1937年に始めたのが〈RAY-BAN〉。1952年に誕生したウェイファーラーは、サングラス界の普通であり、定番。〈RAY-BAN〉SUNGLASSES「WAYFARER FOLDING CLASSIC」¥25,080(LUXOTTICA JAPAN)

サングラスを選ぶなら、少しでもかさばらなくするために折り畳める「ウェイファーラー」。ここまで小さくなるから携帯しやすい。何年も愛用していたのだが、一昨年に紛失して、これはこの撮影の数日前に購入した。つまり2つ目なんだが、実はこの日のうちに、紛失した。ポケッタブルだからといって侮れない。

〈VINTAGE〉CAP「80’s APPLE PICASSO MAC」¥24,000(RUSSET BURBANK)

幡ヶ谷界隈には小さいけどセンスのいい店が軒を連ねていて、来るお客さんも、ダサい人は少ない。駅から歩いて代々木上原のほうに坂を下って行った先に、マックのおもちゃなどを一つ一つ丁寧に置いている素敵なお店がある。この帽子はそこで見つけた。すごく可愛いけど、これはセンスのいいブートなのかな? と思って尋ねたら、初代Macintoshのアイコンをモチーフにした本物なのだと教えてくれた。1984年にMac開発チームのアートディレクターであるトム・ヒューズとジョン・カサードが、デザインしたもの。「picasso mac」と呼ばれている伝説のシリーズなのだが、実は最近、アンリ・マティスの絵をイメージソースに描いたものであることが分かったらしい。

about HEAVY WEIGHT T-SHIRT

ヘビーウェイトこそが、日本の夏には相応しい。〈CAMBER〉8oz HEAVY WEIGHT T-SHIRT「MAX WEIGHT」¥5,390(BLUE BLUE KANDA)

数回前にも伝えたように、僕にとっての三大へビーウェイトTシャツが、〈CAMBER〉の「MAX WEIGHT」の8oz Tシャツ、〈NAUTICA〉の「TOO HEAVY」 の12oz Tシャツ、〈LOS ANGELES APPAREL〉の8.5oz Tシャツ。『POPEYE』で働いていた2014年頃、日本の夏に相応しいTシャツはなんなのかを真剣に考え、色々探し回ったことがあった。その時に改めて出会ったのが〈CAMBER〉の白いそれだった。地厚なこのボディこそ、汗だくになる夏に相応しいと僕は思った。その後、いろいろと他も試したが、2021年の段階では、この3つがヘビーオンス界では最強なんじゃないかと思う。

about 6 POCKET SHORTS

〈PROPPER〉RIPSTOP 6 POCKET SHORTS ¥7,700(PROPS STORE)

もはや言うまでもなく、夏の定番〈PROPPER〉の6ポケットショーツ。張りのある生地は、2、3サイズ大きめを選んだ時に、いい感じのシルエットを作る。シンプルな無地Tとも相性が抜群にいい。軍モノを超えるデザインっていうのはないかもしれない。

J-COOK
住所:東京都渋谷区神宮前3-36-26
電話:03-3402-0657
定休:月曜
※営業時間はTwitterにてご確認ください。

INFORMATION

PROPS STORE props-store-online.com/
UENI TRADING CO., LTD timexwatch.jp
NAUTICA JAPAN nautica.jp/
BLUE BLUE KANDA hrm-eshop.com/
YAHAE yahae1921.com
RUSSET BURBANKrussetburbank.net/
LUXOTTICA JAPAN japan.ray-ban.com

STAFF

Direction&Styling&Text_Akio Hasegawa
Photo_Seishi Shirakawa
Hair_Kenichi Yaguchi
Composition_Shigeru Nakagawa
Edit_Ryo Komuta、Shun Koda

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