AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2020.8.20 Up
Style of Authentic

普通の服、普通のスタイル。

Case 31
夏の終わりと、なんでもない、ポケットT
ビッグサイズの白Tを着ないことには、僕に夏は訪れない。でも、秋になると選ぶTシャツのサイズは小さくなる。アウターが他のアイテムへと変わるとき、大きなサイズでは着にくいときがあるからだ。もうすぐ秋がやって来る。全然、実感がわかないけど。

about COTTON LINEN SHORTS
Polo Ralph Laurenのショーツ

夏はショーツ。いつもなら、ネイビーのチノショーツかオリーブの6ポケットパンツを穿くのだけど、今日はグレーのTシャツだから、この色にした。ベージュやカーキのパンツっていうのは、トーンが千差万別。僕は薄いトーンよりも、濃いめのトーンの方が合わせやすくて好きだ。生地はチノではなくて、コットンリネン。少しシャリっとした素材感は、夏でも涼しく、乾きも早くて快適だ

〈Polo Ralph Lauren〉コットンリネンショーツ ¥16,000+TAX(Ralph Lauren)

about POCKET T-SHIRT
FRUIT OF THE LOOMの2パックポケットTシャツ (A.H STAMP EDITION)

『ポパイ』で働いていた頃、サマーボーイという特集があって、無地の白Tを探し回った。その頃、世間でそれを着ている人は、ほとんどいなかった。でも、こんな暑苦しい日々が続く真夏に、ファッションなんてやってられない。しかも外で真っ黒に日焼けした肌に、黒いTシャツなんて暑苦しくて仕方ない。だから夏は白いTシャツ。これを日本中の男子に広めたい。どこにでも売っているような、なんでもない見た目で、できるだけ分厚い生地を徹底的に探して、紹介したいと思った。薄い生地では、家を出た瞬間に汗でビショビショだからだ。

そのとき、僕が選んだのは「ハイスタ(ンダード)」別注の〈キャンバー〉のポケT。それはすごい反響を呼んで、2~300人のオーダー待ちになったという。僕はその頃から〈キャンバー〉や〈チャンピオン〉を愛用するようになり、だんだん服のサイズが大きくなって、今では2XLを愛用している。そんな僕に、京都にある「バーリオ」の澤田さんが、〈フルーツ・オブ・ザ・ルーム〉のポケTを送ってくれた。それはXLサイズだったけど、なんか小さかった。厚さも足りないし、こんなの着れないよって思った。とはいえ素材感がいい感じ。これはこれで悪くない。さっそく着てみると、少し小さめのサイズ感が、もはやちょっと新鮮に感じた。レイヤードして着れば、厚さもちょうど良くなる。汗染みが目立って、真夏には着られないグレーのTシャツも、これなら着ることができる。しかも、最近ありがちな周りの人との白T被りも、気にしなくて済むというわけだ。これから秋が訪れたときに、大きいTシャツは不必要になる。スエットやセーターのインナーに着るなら、あまり大きくないほうがいい。白いビッグサイズのTシャツを着ないことには、僕に夏は訪れない。でも、小さめのTシャツを着ないことには、僕に秋は訪れないのだ。

〈FRUIT OF THE LOOM〉2パック ポケットTシャツ(A.H STAMP EDITION)¥5,000+TAX(GEARISM

about SACOCHE
無印良品のサコッシュ

青山に「Found MUJI青山」という〈無印良品〉の店がある。僕はそこが好きで良く行くのだが、これはそこで買った限定サコッシュ。他の店はナイロンバージョンを売っているのだけど、このナチュラルな素材感に黒いジッパーという組み合わせにすごく惹かれた。ベトナムのモン族の伝統的な生地でできているそうだ。夏らしくて、気分が上がる。

〈無印良品〉モン族の生地を使ったサコッシュ ¥1,490 TAX in(Found MUJI青山)※在庫僅少

about SHOES
UGG®のチャッカブーツ

ここ数年、ずっと気にいっているシューズが〈アグ®〉。抜群のボリューム感に、ゴールドに輝く美しいカウスエードがたまらなく好きだ。内側のボアには、ウール素材を用いているから、天然の抗菌防臭効果が期待できる。夏の終わりに素足で履いたら、きっといい。

〈UGG®〉チャッカブーツ ¥21,000+TAX(DECKERS JAPAN)

about KAMAKURA YASAI
加藤農園の野菜

加藤さんのとこに野菜を買いに行った。露地栽培の加藤さんとこの野菜は、LAで食べたサラダのよう。そのままでも味がしっかりあって、何もつけなくても、十分美味しい。夏はキュウリがうまいそうだ。有名レストランのシェフも買いに来る加藤農園の野菜は、鎌倉のレンバイで買うことができる。機会があったら、是非、食べてみて欲しい。

about DENIM DAD CAP and MASK
Polo Ralph Laurenのデニムキャップと無印良品のコットンマスク

濃い色のキャップは、汗染みが目立つ。白いキャップも汚れが目立つ。だから夏には、洗いのかかった薄いブルーデニムのキャップが便利だ。焼けた肌に薄いブルーは、爽やかでなかなかいい。マスクは〈無印良品〉。肌触りのいい綿100%の生地を使い、抗菌防臭加工を施している。

〈Polo Ralph Lauren〉ワンポイント6パネルキャップ¥6,200+TAX(PROPS STORE)、〈無印良品〉繰り返し使える2枚組・三層マスク ¥999 TAX in(無印良品 銀座)

about A SHIRT
WTAPS®のタンクトップ

Tシャツの下にはタンクトップ。別名、Aシャツ。夏はこれが絶対に欠かせない。汗を吸っても比較的乾きが早いリブ編みは、Tシャツがビショビショになるのを防いでくれる。これは〈ダブルタップス〉のもの。僕は〈ヘインズ〉か〈フルーツ・オブ・ザ・ルーム〉か〈ダブルタップス〉のどれかしか着ない。リブの間隔、生地の厚さ、ネックの空き具合、裾の処理の仕方、この3社は、そのすべてが理想的で完璧なアンダーウェアだ。

〈WTAPS®〉3パックリブ編みタンクトップ ¥6,000+TAX(WTAPS)

INFORMATION

ラルフ ローレン 0120-3274-20
GEARISM grgb.stores.jp / @gearism_ist
Found MUJI青山  03-3407-4666
DECKERS JAPAN 0120-710-844
PROPS STORE 03-3796-0960
無印良品 銀座 03-3538-1311
WTAPS® www.wtaps.com

STAFF

Direction&Styling&Text_Akio Hasegawa
Photo_Seishi Shirakawa
Hair_Kenichi Yaguchi
Edit_Ryo Komuta

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