PROFILE
大学在学中に雑誌「Boon」でライター活動を開始し、1990年代のスニーカーブームを牽引した同誌のスニーカー特集や別冊を担当。以降、スニーカー専門誌のほか、アパレルブランドのカタログ&ウェブ制作、書籍なども手掛ける。@nobukazu_kishiii
ファッションディレクター、スタイリスト。英国の雑誌『モノクル(MONOCLE)』では創刊よりファッションページの基礎を構築。2015年にはファッションディレクターに。2012年より2018年秋まで『ポパイ』のファッションディレクターを務めた。2023年より〈CAHLUMN〉、「andreM hoffwann」をスタート。
BACK NUMBER
スニーカーの普通。(85年〜2010年くらいまで)
スニーカーの普通 その2。
長谷川:ついにできましたね。
岸:いや、大変だったね、とにかく。
長谷川:作るのめちゃめちゃ大変ですよね。
岸: そうだね。写真のデータを見ると、2022年春ぐらいから撮影し始めてたみたい。その前から、こんなの作ろうっていう打ち合わせを始めてはいたんだけど。
長谷川:誰と打ち合わせするんですか?
岸:デザイナーの、元「モーデザイン(mo'design)」の鈴木くんとスタイリストの林くん、あとは発起人というかプロデューサー的な立場で関わってくれた人がいて。
長谷川:あぁ、そういう方がいるんですね。先日僕にも送っていただいたんですが、実はまだ段ボールから出せていなくて(笑)。
岸: じゃぁ今日見ましょう(笑)。長谷川くんに送ったやつは、これがついてます。先行販売で買ってくださった方と、あとは関係者の方だけに。
長谷川: これはなんですか?
岸:マーケットバッグだね。デザインを(WTAPSの西山)徹くんにやってもらって。
長谷川: へぇ。ちょっと〈スケッチャーズ(SKECHERS)〉っぽいですね。
岸: 確かにね。95年っていうのが、この本にとっては大事な年号で、それを意識して90年代を意識したデザインにしてくれたんだと思う。
フイナム:それにしてもとんでもないボリュームですよね。撮影はどれくらいかかったんですか?
岸: 2年ぐらいかかったかなぁ。
長谷川: ダメだ、やり直しだ!みたいなこともあったんですか?
岸:あるある。一緒にやってたスタイリストの林くんのこだわりが結構すごくて。だからこの本の紐通しとか、ホントに綺麗だと思うよ。撮影用に借りたスニーカーの紐のクロスが逆になってたりとかすると、全部ほどいたりして。
長谷川: それは岸さんも同じですよね(笑)。
岸: まぁそうなんだけどね。けど林君の場合、撮影したあとそれを元の状態に戻して返すんだよね。
長谷川: 嫌がらせですか?(笑)
岸: いや、借りたときの状態に戻すってやつだよね。
長谷川:マナーですよね。偉すぎる。
フイナム:掲載されているブランドは、やっぱり〈ナイキ(NIKE)〉が多いですか?
岸: そうだね。
長谷川:〈ナイキ〉しか好きじゃないですもんね。
フイナム:笑
岸:いや、ホントにそういうところあるんだよね(笑)。
長谷川: ですよね。98%が〈ナイキ〉ですよね(笑)。
フイナム:あ、これ懐かしい。持ってました。
岸:最近、復刻で出たよね。
長谷川:最近っていっても結構前ですよね?
岸: 2、3年前かな。
長谷川:あ、そんなもんでしたっけ。紐が意外とこういう地味な色なんですよね。
長谷川: この辺とか履いてたな。加水分解しちゃったけど。これ2002年なんですね。まぁでも、この辺の時代の〈ナイキ〉がいちばん、、
岸:元気だったよね。このあとは、ちょっと遊びっぽくなってきちゃうんだよね。
フイナム:スニーカーは、いろんな方からお借りして撮影されたんですよね。
岸: そうそう。ブランドとかメーカーからじゃなくて、コレクターから借りてることが多いかな。
長谷川: じゃないと、状態が良くないですもんね。
岸: そうなんだよね。
フイナム:これとかめちゃくちゃ綺麗ですもんね。オリジナルではないですよね。
岸:この「ダンク(DUNK)」は2008年かな。
長谷川: うーん、これ地味に大変な撮影ですよね。
岸: そうだね。ロケ行ったり、スタジオで撮ったり。
長谷川:これとか、ライティングも大変そうって思ったんですけど。
岸:あぁこれね。これは徹くんの事務所だね。
フイナム:徹さんもスニーカー、結構お持ちなんですか?
岸:〈ヴァンズ(VANS)〉とかは色々持ってるけど、基本自分が履くものしか持ってないと思う。
長谷川:そんな感じでしょうね、きっと。
岸:うん、コレクションとかには全然興味ない感じ。
長谷川:(パラパラめくりながら)あれもこれもって色々入れていったら、あっという間にページが埋まっちゃいますね。
岸:そうそう。だからページはどんどん増えてった。
長谷川:削るの大変ですよね。
岸:だからほとんど削ってない(笑)。もちろんこのブランドを入れるべきかみたいな、いろんな葛藤もあったけど。
長谷川: あんまり偏りがないようにって、気にしたりしたわけですよね。
岸:それはそうだね。
長谷川:ですよね。だからあきらかに興味なさそうなブランドまで入れたりして。
岸:いやいやいや、そんなことないよ(笑)。みなさんにお世話になってるんで。
長谷川: 笑
フイナム:ブランドとのコラボも、たくさん掲載されてますね。
長谷川:あぁ〈ソフネット(SOPHNET.)〉。これありましたね。
岸: 2007年。「リオライト(Rhyolite)」だね。
フイナム:もう18年前なんですね。
岸:たしかに。結構前の話だよね。
長谷川: あ、〈ニューバランス(New Balance)〉が出てきた。〈ニューバランスは好きですよね?
岸:大好きですね。
長谷川: こういうのよく履いてらっしゃいますよね。
岸:今日も履いてるよ(笑)。
長谷川:〈ニューバランス〉は、もっといろいろ出せたんじゃないんですか?
岸:ホントは一番最初の「M1300」とか出したかったんだけどね。どうやら「ニューバランスジャパン」にあるっぽいんだけど、多分持ち出せないとか、そういう感じだと思う。加水分解が怖いから。
長谷川: 撮るなら綺麗なやつがいいですもんね。
岸: そうそう。
フイナム:5年に一回の「M1300」、今年発売されますよね。
岸: もう発表になったよね。今回5万4000円かな。ちょっと高いよね。
フイナム:たしかに。
岸: ディテールはアップデートしてるみたいだけど、前回とほぼほぼ同じ感じだと思う。ホーウィンレザーを使ってて。
岸:これとか加水分解しそうだから、ラップをつけたまま撮っちゃったんだよね。剥がしてもいいって言われてたんだけど、これつけたままでもかっこいいかなって。エアが曇っちゃってるよね。
フイナム:本当ですね。エアって濁るんですね。
長谷川:これは加水分解の証だよね(笑)。
岸:アッパーが綺麗だから履けるかなって思って家を出て2、3歩すると、バリッて取れたりね(笑)。
長谷川:昔、とあるブランドの打ち合わせに行ってしばらく話してて下を見たら、なんかクッキーみたいなのがたくさん床に散らばってて。汚いなって思ってたら、後から自分の靴から出てたことに気づいて(笑)。
岸:自分が汚してたんだ、っていうね(笑)。
長谷川:もうほとんど昔の靴は履けないですよね。
岸:まぁね。靴は新しいものに限るよ。昔のは鑑賞用。好きなコレクターだけが持ってればいいんじゃない。そういう意味では〈コンバース(CONVERSE)〉とか〈ヴァンズ〉はすごいよね、ずっと履けるから。
岸:これもボロボロだ。
長谷川:復刻したやつですら、もう加水分解したりしてますよね。
岸: やっぱりトレーナー系は弱いんだよね。なぜか必ず加水分解しちゃうんだよね。
長谷川: そういう加水分解した靴がうちにもいっぱいあるんです。で、なんて言うんですかね、、ちょっと傷つくんですよね。そういうことが繰り返されていって、スニーカーからだんだん離れていったんです。
岸:笑
フイナム: 儚いですよね。
岸:そういうのって捨てちゃうの?
長谷川: 捨てたのもあるし、ショックすぎて捨てられないものもあったり。どうしようこれ、みたいな。「ジョーダン(JORDAN)」とかも、なんかちっちゃいパーツが割れちゃったりして。
岸: あぁ、わかるわかる。すぐ取れたりするよね。
長谷川:これ、何年頃のスニーカーから載ってるんですか?
岸:1995年から。
長谷川:たぶん、それまではそんなに数もないんですよね。なんか撮影現場のことを考えると、嫌な気持ちになってきました(笑)。
岸:殺伐とした撮影現場が想像できるでしょ?(笑)
長谷川:めくってもめくってもありますね。まだ2010年だよ。
岸:笑。だから、1回途中で疲れちゃって、原稿が書けない時期とかあったもん。
長谷川:なんか同じようなことを書き始めちゃいそうです。
岸:そうそう。でも間違いだけはないようにね。スタイリストの林くんがその辺の確認はちゃんとやってくれたから。
長谷川:でも、さっきから見てる限り、5か所ぐらいは誤字ありましたよ。
岸:え! やめてよ。めっちゃ嫌なんだけど(笑)。
長谷川:いやいや、冗談です(笑)。
岸: けど、この本を出して、いろんな人と繋がれたりもしていて。〈キス(KITH)〉のロニー・ファイグもインスタに上げてくれたし。
フイナム:〈キス〉は世界中にあるからいいですよね。せっかくのバイリンガルですし。
岸:そうそう。だから今回出したのは豪華版って感じなんだけど、これを2冊に分割して、箱に入れて販売するっていうのも考えていて。それであれば、価格も少し安めに出せそうなので。最初の価格で買ってくれた人にはちょっと申し訳ないんですけど。
長谷川: これでいくらなんですか。
長谷川:もはやこのレベルになってくると、2万5000円が妥当なのか、よくわかんないですよね。だからいくらでもいいんじゃないですか。
フイナム:たしかに。5万円でもいいんですかね。
長谷川:さすがに5万円は高いと思うけど(笑)。
岸:値段はすごく迷ったんだよね。関わったメンバーみんなで決めたんだけど、最初はちょっと高すぎるかなって思って。2万5000円の本ってどういう本があるかなって考えたら、なかなかないじゃん。だからいくら労力がかかったとはいえ、本の対価としてどうなのかなって。
長谷川: これは僕の意見ですけど、この本ってそんなにたくさん売れるものじゃないと思うんですよ。だけど岸さんの仕事を人に見せるためのブックとしての価値っていうのはめちゃめちゃあるので、ただで配ってでも周知した方がいいと思います。その方が最終的にはいいことになる気がするんですよね。
岸:確かに。
長谷川:なんかよくホテルとかに、こういう本って置いてあるじゃないですか。
岸:あるよね。
長谷川:エースホテルとか。
岸: なるほどね。これから受注があればいくらでも刷れるからね。
長谷川:(めくりながら)やっと終わった。いやぁ大変でしたね。とんでもないことしましたね(笑)。
フイナム:確かにとんでもない本です。僕らはどうしても制作の裏側を考えちゃいますよね。レイアウトも含めて、全ての作業が超大変ですね、これは。
岸:レイアウトは最終的にはデザイナーにイニシアチブを取ってもらって進めていった感じだね。もう少しこうしたら、、とかはあったけど、まぁそこはね。最初にページの縁は全部白にしたいっていうのは提案したんだけど。そうすると本になったときに、小口が全部白になって綺麗だから。
長谷川: こういうのはやっぱりADに任せるしかないですよ。全体感を見てやらないといけないことなので。
岸: そうなんだよね。それにしても、デザイナーってみんな(フォントの)ヘルベチカ(Helvetica)が好きだよね。でも長く残る本って考えると、ヘルベチカが合ってるのかもしれないよね。
フイナム: タイトルは色々な候補から選んで『exclusive』になったんですか?
岸: 結構早い段階から決まってたかな。昔、「Nobukazu Kishi Exclusive」って屋号で仕事してたことがあって。
長谷川:そうそう。岸さんといえば、エクスクルーシブ。
フイナム:当時って、いまほどエクスクルーシブっていう言葉は使われてないですよね。
岸: そうかも。けど、〈ア ベイシング エイプ(A BATHING APE®)〉が「ベイプ エクスクルーシブ(BAPE EXCLUSIVE)」っていうお店を作ったりはしてたかな。あと僕は、“フットロッカー エクスクルーシブ”っていう言い回しを、“フットロッカー別注”みたいな意味で原稿で使ってた。
長谷川:ところで、最近のスニーカーシーンはどうですか?
岸:やっぱり落ち着いたよね。でも「ジョーダン」とか〈ナイキ〉の「AIR MAX 95」が出るとなると、みんな盛り上がってはいるよね。
長谷川:えー、そうですか?
岸:盛り上がってると思うよ。けど一部なのかな。実際なかなか買えないモデルもあるし、プレミアもつくと思うんだけど、前ほど爆発的なプレミアはつかないよね。
長谷川:この前、プレ値でスニーカーを売ってるような明治通り沿いのお店に入ったんです。で、「ジョーダン」の1stがバーっとあって、値段見たら意外とそんなにしないんですよね。
岸: 8万とか?
長谷川:いや、4〜5万くらいだったと思います。
岸: へぇ。
長谷川:なんか最近の「ジョーダン」って、ヒールが真っ直ぐらしいですね。
岸: あぁ、昔の形を再現したっていう。
長谷川: はい。だからラストも違うらしいですよね。
岸: それが一番最近に出た「黒赤」かな。定価がたしか3万8000円。それは一瞬で売れたね。まぁ〈ナイキ〉としては一次流通で売れればそれでいいわけだしね。プレ値がつこうがつくまいが、あまり関係ないわけだし。
長谷川:そうですね。僕は今はほとんどスニーカーに興味ないんですけど、ちょっとだけ気になるモデルが出たときに普通に買えるような感じになってるから、よかったなって思います。普通のクラシックなやつだけですけどね。
岸: 今〈ナイキ〉の株価が下がってるとか言うけど、いくらでもレガシーというか、コンテンツがあるから、復刻すればいいスニーカーはたくさんあるしね。
長谷川:僕は〈ナイキ〉はアメリカ製をやった方がいいと思うんですよね。トランプになったわけだし。
フイナム:自国に製造業を再びっていうのが、トランプの政策のひとつですよね。
長谷川:数はすごく絞ってやればいいと思うんです。もし「ジョーダン」の1stをアメリカ製で作ったら、それが10万を超えてても売れると思います。
岸:買う人はいるだろうね。
長谷川:そうなったら、一気に〈ナイキ〉のイメージは変わると思うんですけどね。でもやらないでしょうね。
岸: 元々外国で作る文化があった会社だからね。昔のランニングシューズは日本で作ってたわけだし。
長谷川:そういえば、こないだ90年代後半くらいに買ったTシャツを見てたら、アメリカ製だったんですよね。
岸:あぁ、そういうのもあったね。
長谷川:当時も、こんなのあったんだなと思って。
岸:まぁ、確かに〈ニューバランス〉の「MADE IN USA」はいいよね。
長谷川:はい。実はこの3年ぐらいほぼ〈ニューバランス〉を履いてなかったんです。さすがに10年くらい毎日履いてたから飽きてしまって。あとは中国製が出て来てから、ブランドの価値がわからなくなってしまったんです。けど、この半年ぐらいでまた履くようになったんです。それは、アメリカ製だったらいいかもなって思い直したんですよ。アメリカだからいいんじゃなくて、自国で作っているというプライドがいいんです。外国ではなく自国で作るって意外と難しいことですけど、大事ですよ。グローバル社会とかそういうのはつまんなくなるから良くないです。それぞれの国の価値観が物に出てる方がいいから、自国で生産して海外に売るっていうのが僕は大事だと思うんですよね。でも最近はあの彼がディレクションしてるじゃないですか。えーと、、
フイナム:テディ・サンティスですね。〈エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)〉の。
長谷川:うん、僕はそういうの興味ないんです。普通のクラシックなやつのほうが好き。普遍的であることが大事だし、自国でそれを一生やってるってことがかっこいい。それだけでいいんですよ。
フイナム:たしかに色々なカラーリングのアメリカ製がリリースされましたね。
長谷川: でも、一時期よりは減った気がする。最近またクラシックなカラーリングも出てきてるから。やっぱり服もそうだけど、デザインしすぎたところでオリジナルには勝てないと思うんです。
フイナム:「990」の「v6」ですよね。
長谷川:「v6」も出初めの頃はどうかなって思ってたけど、慣れてくるとそんなに気にならなくなってきた。
岸: 「v5」でスニーカー作ってたじゃない。
長谷川:これは「ビームス(BEAMS)」の企画にあやかった感じですね。加藤(忠幸)さんが色々動いてくれて。取り上げていただいてありがとうございます。
岸: いやいや。これは作るのに結構時間かかったの?
長谷川: 話が出てからは、1年半か2年ぐらいかかったような。でも、いざ進行しはじめたら早かったです。
岸:そうなんだ。
長谷川:急に呼ばれて、突然その場で作るみたいな感じでした。色が気に入ってます。
岸:シュータンの色がいいよね。
長谷川:「1300」が薄いグレーだったと思うんですけど、それをさらにちょっと薄くして。白い靴下が合うようにしたかったんです。
長谷川:この本、海外に輸出した方がいいんじゃないですか。
岸: そうなんだよね。けど、この豪華版だとちょっと重すぎるから、そういう意味でも二冊に分ける分冊版はいいアイデアだと思ってるんだよね。
長谷川:最近メディアでもよくやってる消費税の話。そもそも消費税って輸出売り上げにはかからなくて、輸出企業が儲かるような仕組みになってるんですよね。
フイナム:輸出還付金の話ですね。
長谷川:そう。だからこれも輸出した方がいいと思います。中国とかでスニーカーを売ってるような店は、こういう本が欲しいんじゃないですか。
岸: そうかもね。今すでに一緒にビジネスやろうみたいな話はいくつかあって。アジアやアメリカでも色々話はしています。
長谷川: 夢は広がりますね。
岸:まずはかかった経費分を稼げればば、あとはもうね。けど、この一冊を作れたことはすごくよかったと思う。今までやってきた集大成みたいなもんだから。
長谷川:あとは「ドーバー ストリートマーケット(DOVER STREET MARKET)」とかいいんじゃないですか。
岸:たしかに。
長谷川: 知り合いはいないので、ご紹介はできないんですが(笑)。
岸:笑。
長谷川:「マグニフ(magnif)」とか「スタックスブックストア(staks book store)」とかも。
岸:そうだね。一冊置いてもらうだけでもいいもんね。
フイナム:という感じで、そろそろ締めとさせていただきます。岸さん、この本でポップアップをやられるんですよね。
岸:そうそう。5月3日から5日でポップアップをやります。
長谷川:どこでやるんですか?
岸:原宿のプロペラ通りに「キックスラボ(KICKS LAB.)」ってスニーカー屋があって、その上が「プロジェクトラボ(PROJECT LAB.)」っていうギャラリーになってるんです。そこでやります。
長谷川:いいですね。握手会とサイン会。岸先生がやってくるわけですね。
岸:いやいや(笑)。著者在廊、ってやつね。ぜひよろしくお願いします。
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