AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2021.8.27 Up
Focus on

AWW

Vol.34
AWWとAH.H その3

Interview with AWW

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フイナム:3回に分けて掲載した今回のビジュアルは、WEBマガジンの「AWW」と一緒に作りました。長谷川さんと親交があるお二人がつくっているメディアということで、いつかコラボ的なことがしてみたいな、と思っていたんです。

長谷川:いい機会だから「AWW」のこと、そして作っている二人の編集者について話すのもいいかなと思って、今日は「AWW」の加藤さん、河田さんの二人に来てもらいました。

AWW:よろしくお願いします。

フイナム:改めてですが、「AWW」とは「もうかわいくってしょうがないって気持ちを表す言葉“Aww“であり、“All We Want“の頭文字でもある」とウェブサイトには書いてあります。どんな流れでこのメディアを始めることになったんですか?

河田:私はマガジンハウスの『ギンザ』編集部にずっといたんですが、最後は編集長として雑誌をつくっていて、そのとき自分がいいなと思っていることを編集部やスタッフのみんなで形にしていくことがすごく楽しかったんです。なので、それを自分なりに続けてみたいなと思ったのがきっかけですね。

フイナム:河田さんと加藤さん、お二人のお付き合いは長いんですか?

加藤:10年くらいだと思います。私は以前からメンズの媒体を担当してきて、そのなかで昭雄さんと一緒に仕事をしてきたんですが、当時『ポパイ』と『ギンザ』がコラボして誌面を作るようなことがあって、そこで河田さんとも絡むようになりました。一緒にNYに出張に行ったりもしましたね。

河田:そうそう、それで『ポパイ』チームや昭雄さんとも交流することができたんです。

フイナム:お二人の趣味嗜好みたいなものは似通っているんですか?

河田:どうですかね。私は、今回昭雄さんたちと作ったようなビジュアルも好きですし、かたやモードな感じのものも好きです。

加藤:河田さんの方が、好きなものの幅が広いかもしれませんね。

河田:加藤さんは幅が狭いですよね(笑)。

フイナム:加藤さんと長谷川さんは以前からお仕事をされていたということですが。

加藤:そうですね。私は20代前半のときから『ブルータス』の定例ファッションページを担当させてもらっていたんですが、1年くらい経って初めて昭雄さんとご一緒したんです。そのときに昭雄さんがやってることにすごく共感できたんです。例えば、撮ってるときにモデルに話しかけるとかわいくなるとか、歩かせてみようとか走らせてみようとか、そういう部分にすごくしっくりきて。

フイナム:そのあたりは今にも通じる部分ですね。

長谷川:当時は『ブルータス』でよく仕事をさせてもらっていたんだけど、個人的にハイファッションらしいサラッとしたキャスティングやビジュアルにはそこまで興味がなくて。そんななかで加藤さんが持ってる世界観は近い感覚があった。例えていうなら、それまでフェラーリとか高級車しか許されなかった世界に、マーチとかミラパルコで登場するような感じ。だから一時期、上司に怒られてたよ。うちはそういう雑誌じゃないからって(笑)。今では普通だろうけどね。その後しばらくの『ブルータス』の方向性は、この頃に作られたって俺は思う。

フイナム:お二人の価値観が合ったんですね。

長谷川:そうだね。あとはそういうのを共有しやすい状況にあったよね。マガジンハウスは編集部にフリーランスの席があったし、当時は打ち合わせの経費でご飯を食べさせてもらって交流する機会がたくさんあった。そこでいろいろと意見を交換したり。みんなが引くくらいの大喧嘩したりね(笑)。

加藤:ありましたね(笑)。

フイナム:長谷川さんは、どんな流れでレディスのスタイリングをやるようになったんですか?

長谷川:加藤さんとやったアウトドアっぽいビジュアルがあったんだけど、それを見た河田さんの先輩の井出さんっていう伝説の女性編集者の方がいて、その人に声をかけてもらったんだよね。最初はお店もブランドもわからないから、レディスもやってるメンズブランドでなんとかしたり、メンズの服を着せたりして。今もそうだけど。

加藤:私が河田さんに会ったのも、その先輩がきっかけかな。

長谷川:その人はトラッドとか好きな方だったから、そういう仕事をよくもらってた。正直、それまで全然トラッドに興味なかったんだよね(笑)。若い頃って編集者が新しい仕事を与えてくれて、そこから自分で学んで成長していくものだと思うんだよね。こういうテーマでお願いします、って言われてそこで初めてアイビーを勉強したり。

フイナム:たしかにそういうところはあるかもしれません。

長谷川:そういうなかで、なぜかいつの間にか俺は「トラッド」というテーマをよく与えられるようになって(笑)。1番大きいのは『モノクル』かもしれないけど。どんなハイブランドに行っても、常にそういう服だけを探すように命じられてた。

加藤:私が出会った2000年代初頭の昭雄さんは、スポーツ担当のスタイリストというイメージでした。

長谷川:そうそう。当時の俺はスポーツウェアにめちゃくちゃ精通してたからね(笑)。たぶんファッション業界で1番だったと思う。でも、ハイブランドのことは全然知らなかったから、そういうのは全部『ブルータス』に教えてもらったんだよね。そんなダボダボの服を着てたら、リースさせてくれないよって言われて、〈ドルチェアンドガッバーナ〉へリースに行くための服を、〈ディオール〉に買いに行ったりした(笑)。

フイナム:人に歴史ありですね(笑)。当時、いろんなブランドを取りまとめたファッションページを、半年に一回のファッション号でやってましたよね。

長谷川:そう、それがすごく面白かったな。二人で下見に行って、画質の悪い当時のデジカメで撮ってプリントアウトして、あーでもない、こーでもないってずっとやってた。ハイブランドのルックって崩せないから、スタイリングそのものではなくて、ビジュアルでどんな風に服を面白く見せるか、表現するかということを当時の自分は大きなテーマとして考えていたんだ。だから小道具とかめちゃくちゃ持って行ってたし、変わった演出とか撮り方ばっかり考えていた。そういうやり取りは、いま「AWW」をやるうえで、活かされてるんじゃない?

加藤:そうですね。メゾンから、スーツから、カジュアルなものまでを一つのストーリーに入れなきゃいけないから、どんな表現にしたらいいかとかすごく考えましたね。よく覚えてるのは、「リトルワールド」っていう世界中のいろいろな風景が詰まったアミューズメントパークで撮ったときのこと。

長谷川:あったね。そこで撮ったページは見ようによっては「アフリカに行ったの?」っていう風に見えるような構成で。黒人のモデルの子を使ってね。

加藤:たしか「ワールドツアー」みたいなタイトルにして。『星の王子 ニューヨークに行く』のノリで、花柄のスーツを着せたりして(笑)。

フイナム:それ見たいですね! おそらく15年くらい前の話ですよね。

長谷川:そうだね。おそらく2004年。大沼茂一っていう、これまたある意味伝説のフォトグラファーに撮ってもらった。ちなみにその頃は白川(青史)くんとはまだ出会ってません。

加藤:そうそう。まだ相棒とは出会ってない(笑)。

フイナム:「AWW」にはいろんなクリエイターの方が関わっていますよね。

加藤:そうですね。自分たちの好きな企画ばっかりやっていると、媒体としてあまりにも広がりがないので、少しずつですが自分たちの好きな方々に企画を考えてもらって、その人たちの素敵なこと=AWWをやってもらうっていうやり方ですね。それは原稿だけだったり、ファッションページだったりするんですが。

フイナム:そこは完全にお任せなんですね。

加藤:はい。写真一枚でもいいし、長くてもいいしっていう。

長谷川:編集者の仕事のうちで、キャスティングは一番最初の大きなポイントだよね。その先は、自分でやりたい人なのか、お任せしますという人なのかで分かれてくるけど。

加藤:そうですね。編集者って写真も撮れないし、スタイリングもできないし、誰かにお願いするしかないので。

河田:私たちはこれまでずっと商業誌をやってきたんですが、自分たちでメディアをやるなら、好きな人たちと好きなことだけをやるのがいいよね、ということで。というか、もうそれ以外にはなくて。

長谷川:それって結構当たり前のことだと思うんだよね。結局、自分が共感できる人としか仕事ってできないし。けど、その当たり前のことがみんなできなかったりするんだとも思う。スタイリストの立場でいうと、自分に仕事を振ってくれる人は、自分のことがそれなりに好きなんだろうなという風に思ってるし、ずっとそうだった。だけど『ポパイ』をやり始めてから必ずしもそうでもなかったりすることが増えたんだよね(笑)。上司に言われたから担当です、みたいな人が出てきて。すごく不幸な気持ちになる。

加藤:そうですね。自分で思いついた企画、自分から発信したいなってことがあれば、やっぱりすごく頑張れるから。

長谷川:編集者の大変なところって、会社だったり、編集長みたいな人とのすり合わせなんじゃないかな。

フイナム:たしかに全部自分で決められれば、そんな苦労はないわけですもんね。そういう意味では今は、、

河田:ストレスないですね。

加藤:はい、ノンストレスです。「AWW」では自分たちの好きなことしかしないので。

フイナム:「AWW」では、いつもどうやってビジュアルを作っていくんですか?

加藤:毎回、ご一緒するクリエイターの方に、最近なんかありますか?みたいな質問をしつつ、こっちからもキーワードを投げたりするんです。今回はアマゾンプライムで観てた『レッド・オークス(Red Oaks)』っていうドラマがあって。その主人公のガールフレンドが、いい感じのカラーリングのスポーツウェアを着てたんです、レオタードとか。それがかわいいなーと思って、昭雄さんに見せたところからですね。

長谷川:80年代のエアロビみたいな格好をしてて。レオタードでスパッツみたいな。けど、今そんな服あるかな、、と思ったら〈ロスアパ〉にあって。

加藤:そこまでビビッドなカラーではなくて、いまっぽいいい感じのトーンの服でね。で、一度ヨガストーリーみたいのを「AWW」でやったんです。そのときのモデルの子がよかったので、もう一回やりましょう、ということになって。

長谷川:そう、その子がすごく可愛くて。だからそれを共同製作の作品にしたいって言ったんだけど、ダメだって言われて、仕方なくこれを作ったんだ。で、最初は「ヤシマ作戦」っていうタイトルで、「やしま」までうどんを食べに行く話にしたいって思ってたんだ。このモデルの女の子には、メガネをかけた妹がいるから、エヴァのマリみたいな、オタクの眼鏡っ娘みたいな感じにしたいなぁって。でも、特に着せる服が思いつかなくて。それで、みんなにアイデアを出してもらったんだけど、そのなかのひとつに海があったんだ。

加藤:そうでしたね。

長谷川:そういう話をしてたときに、そういえば知り合いが海の家をやってるなと思って、ここで撮影することにしたの。

フイナム:そういう流れだったんですね。

加藤:で、ロケハンに行く車内で、サザンを聞こうっていう話になって。行き先が茅ヶ崎だし。途中で白川さんが、研ナオコverの「夏をあきらめて」っていう曲の話をしたりして、それで、「AWW」では「夏をあきらめない」っていうタイトルでページを作ったんです。

長谷川:「夏をあきらめて」っていう歌は、昔からカラオケで歌うんだよね。だから実は「AH.H」で、1年前にそういうタイトルでページを作ってるんだ。

加藤:あ、そーなんですね。

長谷川:湘南っていうとサザンでしょ。

加藤:しかも茅ヶ崎でサザンビーチだし。あとは同じ曲を男性と女性が歌うっていうのもありましたよね。

長谷川:服に関しては、せっかく〈ロスアパ〉に水着があるし、それを使おうっていう話もあったんだけど、タイミング的には秋の手前ぐらいだから、夏と秋の感じを混ぜたぐらいのがいいじゃないかっていうことで、こういう感じになったんだよね。写真の構成としては、1本目と2本目ではアイテムに寄ったような感じにして、テキストが入る3本目は雰囲気重視的なセレクトにしてます。

フイナム:「AWW」の方ではどういうことを意識して、ストーリーを組んでいったんですか?

加藤:最初の投稿は女の子一人しか出ない構成にして、夏をあきらめてない女の子のストーリーにしてます。で、2回目が、夏をあきらめなかったから素敵な夕日と思い出ができたな、みたいな、夏の終わりのちょっとセンチメンタルなイメージでセレクトしました。

フイナム:写真の並びで、けっこう印象が変わるもんですね。

長谷川:今回、白川くんけっこう写真の色味調整してるんじゃない?

加藤:してると思います。夕日のトーンとか、すごく綺麗ですよね。白川さんからも、この企画への思いというかロマンチックさが伝わってきました。

河田:この女の子も、撮影した数日後にはオランダに帰ってしまったので、またミューズを探さなきゃいけなくなって。。

長谷川:そうなんだよね。。

フイナム:それにしてもいい感じですね、今回のビジュアル。

加藤:嬉しい、ありがとうございます。

河田:「AWW」の方でいうと、手書きの“AWW MAGAZINE”っていう文字も効いてるのかな。昭雄さんとご一緒するときは入れてるんです。

長谷川:『ブルータス』のときは、タイトルの文字をどういうフォントにするかをひたすら考えてて、いろんなパターンを試したんだけど、結局いつも手書きになってたよね。それは『ポパイ』のときもそうだったんだけど。

河田:手書きタイトルも、今はわりとポピュラーになりましたね。

長谷川:それはなんでかっていうと、手書きの方が人の気持ちが伝わるからだと思う。考えれば考えるほど、手書きになってしまうというか。『ポパイ』のときも手書きをやめようって何度も話してたけど、やっぱり手書きになってしまう。「AWW」の画像に入ってる文字も、手書きだからかわいいんじゃない?

フイナム:たしかにこの文字はすごくいいですよね、温もりがあって。

長谷川:そういうのって、やっぱり永遠にあるんじゃない。人が書いた、気持ちがこもってる言葉ってなにか伝わるものがあるっていうか、心に刺さるものがあるというかさ。

加藤:けど自分で書いた字だから、なんかいやなんですよね。。特に昔のものはすごくいや(笑)。他人のページのものまで書いてたし。

フイナム:こそばゆいんですかね。

長谷川:俺も自分の字がタイトルに使われたことがあったんだけど、自分の字が本当に嫌いだし、下手くそだから、すごい恥ずかしかった。けどさ、AIには絶対作れない、つい出てしまうようなものだから、恥ずかしいものだからこそ価値があるのかもしれないよね。

フイナム:「AWW」のモデル選びについても聞いてみたいんです。どういう子がお二人の琴線に触れるんですか?

加藤:ゴージャスなモデルは、河田さんのチョイスがけっこうあたるんです。

フイナム:ゴージャス?

加藤:海外から来日してきていたりする、いわゆるプロモデルのことです。自分はそういうモデル選びより、若い子というか学生とか、見つけるの得意です。

フイナム:子供たちが所属する事務所とかもチェックしてるんですよね? そこがすごいなって。

加藤:そうですね。長くお付き合いしている事務所もあるので、気持ちが通じたりもするので。

長谷川:まぁ、モデルは大事だからね。

フイナム:『ポパイ』がリニューアルするまでは、ファッション誌のエディトリアル企画で、同じモデルを何度も使うっていうことは、タブーというか、なかったと思うんですよね。

長谷川:それには理由があるんだ。毎回違うストーリーを編集者に与えられるから、その作品のなかのヒーローとしてその子は終わらせていかなければいけなかったんだよね。だから毎回続編はないんだよね、普通は。けど『ポパイ』のときは自分にある程度の裁量があったし、そんなことしても意味がないと思ったんだ。それよりも『ポパイ』におけるアイコンを作りたかった。最終的にはその子をスターにしていくまでやりつづけていくのが大事なんじゃないか、っていうディレクションだったんだよね。それはスタッフも同じ。毎回同じメンバーで同じモデルを撮り続けることで、『ポパイ』で得た技術や知識は全て『ポパイ』に還元される。そうすることでやればやるほど濃くなっていくっていう構造を作りたかったんだ。だから当時は『ポパイ』と『モノクル』以外の仕事は、基本的には全て断っていた。

フイナム:なるほど。

長谷川:そうしないと、毎回毎回手を替え品を替え、違うフォトグラファー、違うモデル、違うロケーション、違うアプローチでやってたら、続けられないなって。

フイナム:たしかにそのやり方だと、どこかで行き詰まるかもしれません。

長谷川:もっと、人が介在したビジュアルを作りたくて、モデルのキャラクターの良し悪しによってファッションの見え方が変わるっていうことがやりたかったんだ。だからこの女の子もそうしたかったんだけどね。。いいモデルって本当に少ないから、せっかく出会ったのであれば、その子をスターになるまで推し続ける方が理にかなっているし、コミュニケーションが深くなっていけるはずだしね。

加藤:デザインの観点でいうと、今までの雑誌だと企画ごとにバラバラなフォント、ルールでやってたんだけど、それはあんまり美しくないんじゃないかっていう話になって。同じモデルを使うっていうのはそういう理由もあるんだと思います。ひとつのメディア、一冊の雑誌を通して見たときの美意識を統一するというか。

長谷川:そうだね。だから同じモデルが、あるページではカジュアルな格好をしていて、また別のページでは違う姿になってると、お互いに意味がないと思うんだ。これってモデル選びの視点についての話だけではなくて、もっと大きなものづくりの視点においても大事だと思うんだよね。編集とかそういうところに全部繋がってることだし。

フイナム:そうですね。個々のページや企画だけが立っていても、それが引いてみたときにバラバラに見えてしまっているのでは意味がないですよね。

長谷川:そう。とにかく大事だよ、モデルは。いいモデルがいれば、服なんていらない(笑)。

河田:昭雄さんほど、モデルに対して多面的に、ときには長い目で考えている人ってあまり知らないです。継続して同じモデルと撮影できる場所があるっていうのもあるのかもしれないけど、この作り方はとても独特だと思います。モデルひとりひとりに対してものすごく責任を感じてるし、きちんとキャラクターを尊重して接しているというか。

長谷川:いや、でもまだまだできてないところもあるけどね。でも、とにかくその子をかっこよく、かわいく撮ってあげるというのは大事だよね。

加藤:仕上がりが恥ずかしかったから、もうやりたくないってなるしね。

長谷川:そうそう。仕上がりが変な写真で、学校でバカにされたらいやだよなって。

フイナム:レディスをやる上では、やっぱりAWWの二人は頼もしいですか?

長谷川:そうだね。俺たちのスタッフには、おじさんしかいないからね(笑)。実際のところ、これは女性から見たときにありなのかっていうのが絶対にわからないから、俺にとっては二人の意見っていうのはすごく必要なんだよね。

フイナム:なるほど。いろいろとお話し伺ってきましたが、ちょっと長くなってしまいましたね。。今回は初の試みとして「AWW」とコラボレーションしてみましたが、今後も何かしらの形でご一緒できたら楽しいかもしれませんね。これまで少し謎に包まれていた感のある「AWW」のことが、読者の方にも少しわかってもらえたのかなと思います。みなさま、今回はありがとうございました!

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