青山の「Found MUJI」で、インドフェアのようなものをやっていた。インドで染めた生地で作られたチェックのシャツやパンツ、そしてこの座布団など、どれも楽しくて仕方ない。やっぱり夏は、インドだな。
〈yahae〉"Garabou" Organic Cotton Slipper Socks ¥4,400(ヤマヤ株式会社)
ソックスは、以前にもコラボレーションしていただいた、奈良のソックスブランド〈yahae〉のもの。オリジナルカラー染めを施したオーガニックコットンの落ち綿から作られたソックス。この分厚さと柔らかい履き心地が最高に気に入っている。一年のうち、夏も冬もほとんどの日を、このソックスかウォッシャブルメリノウールのソックスで過ごしていて、夏はこのコットンソックスを履くことが少し多くなる。裸足もいいけど、ソックスを履いておくと、冷房でつい身体が冷えてしまったときでも、足元を温めておくと体温のバランスが取りやすい。
ここ数年、インドの服にハマっている。インドには他の国ではあまり見かけないような肌触りの服が多いから。コットンと言っても凹凸があったり風情があったり軽かったり、日本の夏でも乾きが早かったり、しっかり機能する服が多い。今まで、アメリカもののTシャツや、その厚さ、フォルムの話に終始してしまっていたけど、インドには、全く違う夏の世界があったのだ。日本の蒸し暑い気候には、同じく暑い国で作られた服がいい。いつでも比較的涼しいヨーロッパで生まれた生地よりも、インドで生まれた生地の方が日本の気候には合うはずだ。
これは、マドラスチェック地方で作られた正真正銘のマドラスチェックシャツ。かつて何かの本で、着込むほどに柔らかくなって肌に馴染み、チェックの柄が滲んでくると書いてあった。噂によれば「泣きのマドラス」として、その色落ちは知られているという。ただ、近年はそのクオリティではB品扱いされてしまうということで、そうしたものは作られなくなったらしい。現代社会の常識に合わせて問題のない商品を作ることは会社として正しいことだ。でも、アパレルで生きている自分のような人間からしたら、そんなことはどうでもいい。グローバルな世界に対応なんてして欲しくない。インドに行ったら本場のカレーを食べたいし、伝説の「泣きのマドラス」を楽しみたいじゃないか。たとえばインドのローカルなカフェに入るよりも、スタバがあるならその方が安心する。でも、どこの世界にもあるようなものや家の近所で経験できることをインドに行ってまでしたくない。インドのローカルでクラシックなものを楽しんでこそ、インドの価値があるのだ。色落ちしない、無表情のマドラスなんてつまらない。そんな気持ちから、泣き虫マドラスを作ってもらった。最初のうちは爪のあいだまで真っ青になるほど、インディゴが色落ちしたが、何度か洗っていくうちに少し落ち着いてきた。最初に比べて少しチェックが滲んできたような気もしなくもない。
〈CAHLUMN〉Indigo madras check shirt ¥18480 , Indigo madras check shorts ¥17,380(CAHLUMN STORE TOKYO)
シャツは元々どこかで入手したインド製の名もなきシャツからインスパイアされ、全く違うバランスに作り直したもの。両サイドにポケットがついている。襟はない。襟があると、アメリカっぽいボタンダウンなのかヨーロッパっぽいワイドスプレッドなのか台襟はあるのかないのかなどいろいろ気になってきてしまって、どういうスタイルなのかを気にしてしまう。そんなことを考えずに、ただ暑い夏を快適に過ごしたい日には、襟なんかない方が気楽でいい。ボタンも開けて、ラフに着たい。
パンツは長めのショーツとロングパンツの2種。あえて上と下でチェックの大きさを変えて作った。セットアップで着てもバラバラで着ても。
このフクロウの団扇は京都の祇園祭りの前祭り(さきまつり)で買った放下鉾(ほうかほこ)という鉾の横のブースで買ったもの。祇園祭では、各鉾の横にブースが設置されていて、ちまきと呼ばれる疫病除けや厄除けの意味を持つお札や手拭い、団扇、Tシャツなどが販売されている。デザインはその街の人がそれぞれ担当して作ることが多いそうで、これももしかしたらこの街の誰かが作ったのかもしれない。ちなみに前祭りからしばらくすると後祭りというものが少し北のエリアで開催されるのだが、それは少し寂しげだと聞いた。「あとの祭り」という言葉のルーツはこの後祭りにあるそう。
「Found MUJI」で購入したこのクッション? 座布団? 布団?なマルチクッションは、昼寝をするときにすごくいい。リバーシブルで、柄の雰囲気もすごく良いのに7,000円くらいだった。アイスでも食べたら、ここで昼寝。想像するだけで眠くなってくる。