about PAPAYA
祖母の兄は、新聞記者だった。ある時、海で休憩する建物がビーチにできて、それに名前を付けて記事にしたことが、「海の家」という呼び名のはじまりと、父から聞いたことがある。誇らしいし、なんだか嬉しい。でも、自分は夏の海水浴場があまり好きではなかった。欲望が渦巻いていてザワザワしすぎているし、ベトベトするし、場所によっては治安が悪くて落ち着かない。音がガンガンうるさくて、渋谷かってくらい猥雑なのが海のイメージ。だからなんか嫌だった。海の家も、砂でザラザラするし。でも、ここ「パパイヤ」は、その価値観を覆してくれる、居心地のいい空間だった。
about NATURAL WINE
海の家で飲むアルコールといえば、レモンサワーか缶ビールか。しかし、パパイヤにはヴァン ナチュールがあるのであった。普段は家や店で飲んでるそれも、目の前に広がる由比ヶ浜を肴に飲むと、いつもとは一味違う味わいがある。ちなみにセレクトは、鎌倉を代表するワインショップ、「鈴木屋酒店」によるもの。
about RAMEN
「パパイヤ」は、小上がり席とテーブル席に分かれている。ロッカーやシャワーの利用料金を払うと、こちらのお座敷でクラシックな海の家スタイルを満喫できる。こんな空間には、クラシックスタイルのラーメンが、よく似合うのだ。鶏がらスープの本格派。ここ一番の人気メニュー。¥850
about WHITE T-SHIRT
ライブでアーティストのTシャツが売っていたら絶対に買ってしまうように、「STACKS BOOKSTORE」で展示されているアーティストの作品を見たら、その展示のために作られたマーチャンダイズのTシャツも買いたくなってしまうもの。これは、たまに発売される、店のオリジナルのTシャツ。やっぱりこれも、新作が出ると買いたくなってしまう。NYっていうと、ネイビーやグレーのヤンキースカラーの方が知られているかもしれないけど、オレンジとブルーのニックスカラーの方が、いろいろと思い入れがあったりして、僕はこっちの方が好きだなって思う。今まで無地Tばかり着ていた僕は、フロントにプリントをしているTシャツが苦手だった。でも、肌寒くなって上着を着るようになった日には、ジャケットやカーディガンの隙間からグラフィックが覗いて、なかなかいい感じになるってことに最近、気がついた。
about HAT
夏に、白いコットンのハットは欠かせないから、僕はいくつも持っている。毎日洗いたてのTシャツを着るように、帽子も被って汗をかいたら洗うってことを、毎日繰り返す。そのためには、何個あっても困らない。ということで、LAのCOMPTONで企画されている帽子ブランド、〈DECKY〉のロゴも何も入っていない白いハットを、「AH.H ONLINE STORE」で仕入れて販売することになった。形崩れしにくそうなしっかりしたパターンで、形もいい感じ。
about SWIM SHORTS
LAで買ったことがある、チープシックな〈COBRA CAPS〉の無地のショーツ。このブランドは、テキサスで“正しい商品を、正しい価格で、納期通りに納める”という理念の元、ベースボールキャップから1985年にスタート。今では帽子を中心に、スポーツウェアや雑貨なども展開している。どのアイテムも普通なデザインだけど、しっかりした作りで、このショーツは吸水、速乾性に優れた生地でできている。内側にはメッシュのインナーが付いているから、スイムウェアとしても活用できる。ロゴを入れることもできるけど、永遠に使えるように、これも、あえて何も手を加えずに販売することにした。スポーツウェアにしてもブランドものにしても、水着は大抵、目立つロゴが入っているか、柄物が多い。ブランドである以上はロゴは必須なわけで、ナシという選択肢は難しい。でも僕はずっと、そうじゃないものが欲しいと思っていた。それに、ロゴを入れるとデザインや加工やらでお金も時間もかかってしまうし、それをすることで、普通っぽさがなくなってしまうと言う矛盾も起こってしまう、、、、とかいろいろあって、いっそのこと、何もしないのがいいんじゃないかと思ったのだ。
about BAG
昔から、どっか海外に出張に行ってはペラペラの布トートを買ったりもらったりしていてたくさん持っている。グラフィックがかわいかったりするとこもいいのだけど、そもそもこのどうでもいい生地の感じが魅力的なのだ。ガッチリしたバッグもいいのだけど、すぐ壊れそうなチープさに、儚さと味わいが感じられて好きなのだ。今回出会ったこれは、12ozのキャンバス素材。サングラスや消毒液、財布、ケータイ、文庫本など、ポケットに入りきらない、いろいろな持ち物の行き場に困る夏には、便利なサイズだし、意外と頑丈。洗濯もできて、手入れも簡単。理想のチープシックがここにはあるのだ。
about SUNGLASSES
サングラスがないと、知らず知らずのうちにストレスを感じて、せっかくの1日が楽しくなくなる。海に行くなら、スポーツサングラスとして開発された〈EYEVOL〉がちょうどいい。クラシックなデザインだけど、マットな素材感は肌馴染みが良く、テンプルの裏にあしらわれたゴムのような特性を持つ TPE素材が、しなやかな弾力性とフィット感を生む。
PAPAYA
住所:神奈川県鎌倉市由比ガ浜4丁目由比ガ浜海岸
電話:0467-24-9338
営業期間:〜2022年8月31日(水)
時間:9:00〜18:00 期間中無休
料金:
休憩 / 大人 ¥1,500、子供 ¥800(3歳以上)
※店内を一日中利用可能(休憩所・シャワー・更衣室・ロッカー・トイレ・ドライヤー)
シャワー / 大人 ¥800、子供 ¥400
※シャワー1回のみ利用可能(更衣室・トイレ・ドライヤー)
papaya.sunnyday.jp