普通の服、
普通のスタイル。

ファッション撮影は、手間がかかる。ストリートでのモデル探しから始まり、場所選び、服選びをして、方向性を整理して、撮影して、写真セレクトをする。その工程を何日もかけてやっと一枚の写真ができあがる。だからこそ情熱とエネルギーをかけて、必死に作る甲斐がある。

僕らはPOPEYEをやっていた時代から、ほぼ毎週末、それを繰り返してきた。でも、こうしてウェブが進化してきた今、紙でそのビジュアルを見せる機会は少なくなってしまった。せっかく作ったビジュアルも、インスタグラムを通してしまうと、オリジナルのクオリティやディテールへのこだわりが、ほとんど伝わらない。

それをきちんと見てもらいたい。ということで、昨年、僕ら撮影チームは写真展 『THE WEEKEND SHOOTING CLUB 』を開催した。2回目もそのうちやりたいと思っていたところ、突如、今度の日曜日に開催が決定した。

今回は製作の都合により、二枚の作品のみ。共に、先日発売した「WTAPS＋SSZ＋AKIO HASEGAWA」の販売に合わせて製作されたビジュアル。写真の展示と販売はもちろんだけど、それは高くて買えないという人のために、ポスターをサイン入りで販売する。写真の額装は、いつも何かとお願いしている〈NEW EDITION FURNITURE〉によるもの。急に開催したから、ギリギリの進行で、どんな仕上がりになるのかは、当日までのお楽しみ。
※〈WTAPS〉、〈SSZ〉とのコラボレーションの服や、各ブランドの洋服の販売はありません。
※イベント用のTシャツもキャップも含め、そういった類のアイテムの一切ありません。
※当日はカード決済のみとなります。現金の取り扱いはありません。

昨年、グラフィックデザイナーの美山有さんと作った2021年のカレンダーの2022年版を製作した。「駿河台矢口」から始まり、「STACKS BOOKSTORE」、「BLUE BLUE 神田」、「CONTINUER恵比寿」と、すでに少しづつ、いろいろなお店で販売してもらってきて、最後はウェブショップ「GEARISM」で最後の販売を予定している。だけど、どこかのタイミングで、自分できちんと売りたかった。それはこの写真展の開催と同時がいいのでは、とずっと考えていたのだ。せっかくのタイミングなので、会場で購入してくれた方には、一人一人のお名前と僕のサインをその場で書いて販売する予定。来られない方や、サインをして欲しくない方は、是非「GEARISM」で。

表参道で開催される『THE WEEKEND SHOOTING CLUB 2』と同時タイミングで、3駅先の代々木上原で開催されるのが「ADULT ORIENTED RECORDS」3周年イベント。これは、その周年に合わせて作られたもの。イラストレーターの永井博さんのオフィスにお邪魔して、莫大な量の作品の中から僕が絵を選ばせていただき、このインド製の耐熱グラスにプリントさせてもらった。当初、弓削さんにはマグカップを作りたいと言われて探していたのだけど、なかなかいいのがなくて迷っていた時に、この〈BOROSIL VISION GLASS〉のことを思い出した。ビーカーなどを作っているメーカーだから、当然、耐熱、耐火。直火にも耐え得るグラスを販売している。ただ、このグラスはプリントが劣化してしまうから、耐火も耐熱も難しいとのこと。でも、本当は、ホットコーヒーでもホットワインでも、アイスティーでもなんでも入れて飲みたかった。あえて透けるようにプリントしてもらったから、ドリンクを飲みながら、永井さんの絵を楽しむことができるのだ。当日、弓削さんのお店では、ホットワインも販売。本当はダメだけど、このグラスで味わってみて欲しいなぁ。。