AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2021.10.21 Up
Style of Authentic

普通の服、
普通のスタイル。

Case 63
スエットパンツに、アイリッシュセッター。
3月に撮影したこのビジュアル。
時期を逃してお蔵入りになっていた。
でも、結局、秋も同じ服しか着ない。
10年前も穿いていたし、
スエットスタイルは永遠なのだ。

〈AKIO HASEGAWA〉AMERICAN SEA ISLAND COTTON SWEATER 「A.H SWEATER 002」Akio’s own,〈BANANA REPUBLIC〉VINTAGE DENIM  SHIRT ¥7,480(PROPS STORE ANNEX),〈LOS ANGELES APPAREL+SSZ+AKIO HASEGAWA〉GARMENT DYED SWEAT PANTS ¥16,500(BEAMS HARAJUKU), 〈TRU-SPEC〉BOONIE HAT ¥3,500(NAKATA SHOUTEN),〈yahae〉ORGANIC COTTON SOCKS「ORGANIC COTTON ROW GAUGE SOCKS」¥2,640(yahae),〈RED WING〉6 INCH ROUND TOE BOOTS「8167」Akio’s own

about DENIM SHIRT

〈BANANA REPUBLIC〉VINTAGE DENIM SHIRT ¥7,480(PROPS STORE ANNEX)

古着のバナリパのシャツは、ウォッシュ加減とシルエットから、たぶん90年代の物。当時は〈GAP〉もここも、アメカジをモダンにアレンジしていて、いい感じだった。わざとらしく大きくもしていないし、無理にタイトにもしていない。だからと言って、平凡すぎて退屈な服にもなっていない。そんな、なんでもないやつが、今も昔もやっぱり、僕は好きなのだ。

about HEAVY WEIGHT SWEAT PANTS

〈LOS ANGELES APPAREL+SSZ+AKIO HASEGAWA〉GARMENT DYED SWEAT PANTS ¥16,500(BEAMS HARAJUKU)

荒く紡績したアメリカンコットンの糸で織った生地を、縫製してからネイビーに染めている〈LOS ANGELES APPAREL〉のガーメントダイイングスエットパンツ。履き込むほどに、いい感じに色落ちしていく。それが、このスエットパンツの最大の魅力。これは〈SSZ〉の加藤さんと長谷川が別注したシリーズで、サイズは2XLオンリー。オーバーサイズで履いてもレングスが余りすぎないように、7センチほど短くしてもらってある。本当は、ヒップポケットも無くすように指示していたのに、なぜか付いたまま上がってきてしまった。しかし、それがアメリカの良さ。言うことを全然聞いてくれてないところに「おいおい!」と思いながらも、「まぁ、いっか」と納得させられてしまう。それがアメリカの味。日本人はない、その大胆な仕事に、やっぱ、グッときてしまうのである。

挟み込んだネームが、ネイビーに染まっている。これはつまり、ガーメントダイで染めたってこと。ロスアパの川合さんに「タグもネイビーに染まってしまいますけど、いいですか?」と聞かれたとき、迷わず「もちろんです!」と答えた長谷川。服は味がある方がいい。綺麗なまんまの服なんて、つまらないのだ。

about ORGANIC COTTON SOCKS 

〈yahae〉ORGANIC COTTON SOCKS「ORGANIC COTTON ROWGAUGE SOCKS」¥2,640(yahae), 〈RED WING〉6 inch round toe boots「8167」Akio’s own

最近ものすごく気にいっているのが、オーガニックコットンの落ち綿を使い、ミドルゲージで作った、このソックス。履いた事がない人は、是非買ってみて欲しい。こうした味わいは、アメリカ製のものに多いのだが、こっちの方が少しふっくらしている気がする。ゴツゴツしているけどオーガニックコットンだからか、柔らかい肌触り。独自に開発した糸を、イギリス製の機械を使って、奈良県で作られている。アメリカの影響を受けてつくられた日本らしい物づくり。その真価がここにあると思う。高い? いやいや、これこそが適正価格。靴下はあまり見えないからとサボらずに、良いものを身に付けたい。服なんかよりも、そこがきちんとしている人の方が断然カッコいいと思う。

靴はアイリッシュセッター。昔の原宿っぽい感じになってくれるところがいい。モックトゥにするかいつも必ず迷うのだけど、結局、スッキリしたつま先の方を選んでしまう。〈Clarks〉だとワラビーの方が好きだけど、〈RED WING〉になると話は違ってくるのである。

about BOONIE HAT

〈TRU-SPEC〉BOONIE HAT ¥3,500 (NAKATA SHOUTEN)

ウネウネしたツバの感じがたまらなくいい、ブーニーハット。少し前にこれをモチーフに帽子を作ってみたのだが、このディテールを再現するのは、すごく難しかった。つまり、普通に作るとこうはならない。きっと、わざわざこういう設計にしているのだ。さらに米軍の兵士たちは、その昔、このツバを自分で好きな長さにカットしていたとか。若干長めになってるそれは、好みの長さにカットするのも良さそうだ。

about tumbler

〈WTAPS®×KINTO〉TRAVEL TUMBLER ¥5,280(WTAPS®)

ペットボトルを減らさないといけないって言うから、最近はたまにタンブラーを持ち歩いている。冒頭でモデルに持たせていたのは、この撮影当時(3月ごろ)に使っていた〈DESCENDANT〉のもの。最近手に入れたのは〈WTAPS®〉が〈KINTO〉とコラボレーションした、この少し小さめサイズのもの。真空二重構造で、保温、保冷ができる。本来は無地なのだけど、テツさんに配置されたロゴデザインが付くと、さらにボトルがよく見えてくる。

持ち歩くときには〈MARIAGE FRERES〉のティーパックを入れる。紅茶は、コンビニのやつよりも、高級なやつの方が格段に美味い。

about COTTON SWEATER

〈AKIO HASEGAWA〉AMERICAN SEA ISLAND COTTON SWEATER 「A.H SWEATER 002」Akio’s own

ずいぶん前に、新潟のニット工場で働く友達に作ってもらった、シーアイランドコットンのサマーセーター。時期的に、ウールだとまだ少し暑いから、最近もこれを愛用している。聞くところによると、一年中、コットンセーターを着る人もいるそうだ。温暖化しているし、これからはそんな機会が増えていくのかもしれない。

INFORMATION

NAKATASHOTEN 03-3831-5154 www.nakatashoten.com
PROPS STORE ANNEX @propsstore_annex
yahae yahae1921.com
BEAMS HARAJUKU www.beams.co.jp
WTAPS www.wtaps.com

STAFF

Direction&Styling&Text_Akio Hasegawa
Photo_Seishi Shirakawa
Hair_Kenichi Yaguchi
Composition_Shigeru Nakagawa
Edit_Ryo Komuta、Shun Koda

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