シャツをたった一枚だけ手に入れたいのなら、〈ブルックス ブラザーズ〉。ボタンダウンを世界で最初に作ったブランドだ。つまり、ここ以外で作られた物は、全て模倣品。言い過ぎか、いや、でもどうやら本当のこと。これこそがホンモノ。元祖ボタンダウンシャツなのだ。正式名称は、ポロカラーシャツ。あのアンディ・ウォーホルは、初めて得た広告の仕事のギャランティを使い、100枚もまとめ買いしたという。彼も愛用していた一人なんだ。
about CANDY STRIPE POLO COLLAR SHIRT
200年前の創業時から作り続けてきているアメリカ製のポロカラーシャツ。アジア製のものがほとんどになった今も、細々と販売され続けている。首回りはハーフインチ刻み、アームは1インチ刻みで展開されていて、自分にぴったりなサイズを買うことができる。シルエットは大きい順に「マディソン」「リージェント」「ミラノ」の3種類あったのだが、僕が愛用していたビッグな雰囲気のものは、いつの間にかなくなり、今では後半二つだけになってしまっていた。久しぶりに買ってみようと移転した新・青山店に行くと「US生産のものは、今ある在庫が最後かもしれないです」とのこと。そもそもMADE IN USAのシリーズ自体が終了してしまう可能性があるようだ。「ネックサイズを大きくすれば身幅も大きくなりますよ。」という店員さんの言葉を信じて、真ん中のシルエットである「リージェント」でネックサイズを2サイズ上げたものを購入した。ちょっと細いけど、実は最近、他人の服を見て「それ、デカすぎだろ?」と感じることがしばしば。オーバーサイズの服を大きめに着る時には、気をつけないとデカくなりすぎることがある。だから最近は、トップスだけでも、少し小さいサイズにしてみようかと思っていたところ。そんな自分には、ちょうどいいのかもしれない。
about MULTICAM 10 POCKETS RIPSTOP PANTS
ゴワゴワしたシャツには、同じような素材感のパンツがぴったり。だからオックスフォードのシャツにはデニムやチノも合うのだけど、軍パンもなかなかだ。これはたまたま入った秋葉原のサバゲー屋さんで購入した〈トゥルー スペック〉のもの。今まで見たことがないくらいガッチリしたリップストップの生地でできていて、大きいシルエットをしっかりと作ってくれる。柄は「マルチカム」というCRYE PRECISION社が開発したカモフラージュパターン。これを改良したものが、「OEFCP」と呼ばれるもので、アメリカ陸軍でも使われている。油絵のような少し深みのある色合いは、野暮ったく見えなくもないけど、爽やかなキャンディストライプに合わせると、ちょうどいい気がする。