AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2020.7.30 Up
Style of Authentic

普通の服、普通のスタイル。

Case 30
普通のスニーカー、はじめました。
ジャーマントレーナーという靴がある。かつてドイツ軍が履いていた、なんてことないルックスのスニーカーだ。そのデザインをベースにしたスケートシューズが、「レショップ」の金子さんの依頼により、完成。僕が監修したバージョンを作ってもらった。

〈KUME.JP〉ビッグTシャツ ¥4,300+TAX(久米繊維)、〈PROPPER〉6ポケットショーツ(SIZE:2XL)¥7,000+TAX(プロップスストア)、〈Healthknit〉3パックソックス ¥2,300+TAX(ハイ!スタンダード)、〈REPRODUCTION OF FOUND×A.H〉スケートシューズ「GERMAN SKATE BOARDING」¥21,000+TAX(レショップ 渋谷店)

about SKATE SHOES
REPRODUCTION OF FOUND × A.Hのスケートシューズ

洋服には一流と三流がある。そこには大きな違いがある。有名だからとか、高級だからとか、人気だからとか、環境に配慮しているからとか。それは、作りや値段や、いろんなバランスを総合的に考えたときに、人それぞれの好みで判断される。値段が高すぎるものは人によっては行き過ぎに思われ、安い物こそが正義だと感じる人が多いだろう。しかし、それが正しいとは一概には言えない。

でも、靴の世界は違う。明確だ。たとえば男の場合、ほとんどの人が一流ブランドの靴を履いて生きている。〈ナイキ〉、〈アディダス〉、〈ニューバランス〉、〈バンズ〉といったスニーカーブランドはカジュアルな雰囲気を出しているが、世界有数の一流ブランド。クッション性、フィット感、デザインにおいて、文句の付けようがない。人によってはそれらを小学生の頃から履いてきているから、少しでも履き心地が悪い靴に出会ったとき、敏感に感じてしまうだろう。

ジャーマントレーナーという靴は、かつてドイツ軍が履いていた、クラシックなスニーカーだ。ドイツ製品と言えば、質実剛健で確かな物作りで有名。そのデザインをベースにしたスケートシューズが、「レショップ」の金子さんの依頼により、作られた。これはそのモデルを、僕がさらに別注したもの。手書きのA.Hロゴはこのためにイッシーに書いてもらった。

僕はこの靴を初めて履いたとき「大丈夫なのかな?」と思った。踵がふにゃふにゃしているし、クッションはいいけど、どうせ長く歩いたら疲れてくるんだろう。そう思った。

しかしこれが違ったのだ!? 柔らかい踵は脱ぎ履きしやすく、クッションは意外と履きやすく、長く履いていても疲れにくい。

とは言え、問題は雨の日だ。どうせ水が染みてきて、スエードのブルーが靴下に移染するんだろ?って思っていたら、、、、全くそうならないのだ。すごいじゃないか! 三流かと思いきや、超ハイクオリティ。全く持って、一流の履き心地だ。

スケートをするときにはどうなんだろう? そう思ってスケーターに履かせてみたら「いい感じっすよ」とのこと。完璧なスケートシューズが完成した! とはいえ、スケートするときに履くには、ちょっと値段がするかもだけどね。

〈Healthknit〉3パックソックス ¥2,300+TAX(ハイ!スタンダード)、〈REPRODUCTION OF FOUND×A.H〉スケートシューズ「GERMAN SKATE BOARDING」¥21,000+TAX(レショップ 渋谷店)、シャツ、Tシャツ、ショーツは私物

INFORMATION

久米繊維 03-3625-4188
ハイ!スタンダード 03-3464-2109
プロップスストア 03-3796-0960
レショップ 渋谷店 03-6712-5770

STAFF

Direction&Styling&Text_Akio Hasegawa
Photo_Seishi Shirakawa
Hair_Kenichi Yaguchi
Edit_Ryo Komuta

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