AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2020.5.28 Up
Style of Authentic

普通の服、普通のスタイル。

Case 25
STAY HOME が明けた今、
生活を楽しむためのあれこれ。
緊急事態宣言が解除され、ようやく普段の生活へ戻れるような、戻れないような、今日この頃。新しいライフスタイルに必要なことってなんだろう。

about SWEAT SHIRT
KUME.JPのサスティナブルスエットシャツ

僕はたいてい、夏になるとゴワゴワしたアメリカンコットンの厚手の生地の、ダボダボしたシルエットのTシャツを着ている。もちろんそうではないときもあるけど、だいたいそんな感じ。でも家ではわりとピタピタした、ソフトな肌触りの服を着ていることが多い。スタイリストだからか、外で着る服には、ルックスに重点をおいているけど、家で着る服には、どうやら着心地を大事にしているようだ。

愛用しているブランドは、〈サンスペル〉や〈ジェームスパース〉あたりの高級なものが多い。それは意図的にそうしているわけではなく、貰い物が増えていった結果、部屋着はやたら豪華になってしまっただけなのである。

これらのブランドは値段も張るし、本当は大人が外出着として着ることを前提に作られているのかもしれない。だからジャストフィットなデザインのものが多いのだろう。それに、しなやかな薄手の生地でビッグシルエットだったら、なんだか貧相に見えそうだ。いろいろ考えると、今の自分のビッグシルエット気分という視点で考えたときに、これで外出することは難しい。ただ、くれぐれも「せいぜい部屋着にするしかない」などというネガティブな発想で着ているわけではない。

人は、外的な視線のない部屋でこそ、着心地や肌触りという点に注意を向けやすくなると思うし、そうしたときにこそ、最高の着心地を認識しやすいと、ある時に思ったからだ。

これは「久米繊維」の久米社長に、以前いただいたスエット。製造背景にもこだわって作っているそうだ。このスエットは薄手で肌触りも心地いいから、僕は素肌にこれを着ている。まぁ、ロンT感覚で着ているのだ。

最近の気候は、暑い日もあれば、寒い日もあるけど、これは薄手だからどちらにも対応できる。こうしたライトウェイトのスエットは、LAなんかに行くとたまに見かける。NYでよく見かける分厚いタイプとは違って、裏毛が汗を吸ってくれるし、適度な保温力もあって、今の時期にちょうどいい存在なのである。

〈KUME.JP〉SUSTAINABLE+LINE オーガニックコットン×吊裏毛 ラグラン スウェットシャツ 杢ねず
¥10,000+TAX(久米繊維)

about IMARI
いまり風広島焼とTシャツ

数日前に、恵比寿や渋谷にいくつかお店を構える、人気のお好み焼き店「いまり」のオーナーが、オリジナルのTシャツを送ってきてくれた。お礼をしつつ、いろいろとテキストのやり取りをしていたら、どうやら最近デリバリーを始めたことがわかった。早速、次の日、太麺の「焼きそば」、「昔ながらの大阪モダン焼」、「いまり風広島焼き」の3種類をオーダーした(各1000円)。ちょっとだけ多いかなと思っていたら、ちょっとどころか、すごいボリューム。。しかも全部に焼きそばが入っていた(笑)。とはいえ、どれも美味しい。「いまり風広島焼き」は、今日にでもまた食べたいくらいだ。「昔ながらの大阪モダン焼」のなかに入っているのは太麺なのだけど、こっちには細めの麺が入っている。どっちも好きなんだけど、細い方が、なんとなく好みな気がした。

Tシャツのグラフィックはすべて、どういうわけか中国語で書いてある。なんて書いてあるの?と訊ねたら、、

焼いてます

私を食べてね
あなたのお好みで
美味しい物は好きですか?
あなたの脳にも焼き付けたいわ
また来てください

とのこと。意味を聞いたら面白くて、何故か突然愛着が湧いてきた。Tシャツには作った人による独自な情報が詰まっている。だからその意味を理解できるかどうかで、その価値は変わる。だからこそきっと、共有できたときの喜びが大きいのだ。

〈いまり〉Tシャツ ¥3,500+TAX(いまり恵比寿店)

お好み焼き いまり恵比寿店
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-3-11 メゾン ド エビス1F
電話:03-6455-0993
Instagram:okonomiyakiimari

about BAG&BOX
SIWA×A.H×SSZの紙袋と
NEW EDITION FURNITURE×A.H×SSZのレコードボックス段ボールチェア

スーパーに行くと、レジ袋が有料だという。それが悔しくて、このバッグを作ったわけではない。環境問題に詳しいわけでもないけど、レジ袋問題について思うことはある。だから作った、ということでもない。当然ながら、メルカリで転売して欲しいわけでもない。単純に僕は、〈シワ〉のバッグの存在感や機能がすごく好きなのだ。それを人に知って欲しいのだ。

〈シワ〉の方と打ち合わせをさせていただいたときに、いろいろな種類のバッグを見せていただいた。そのなかの一つを、レコードが入る大きさに別注したらどうかと思いついたのだが、調べてみたら、わざわざ作らなくとも、元々、アルバムがすっぽり入る大きさだった。これは単なる偶然か、なんなのか。深澤直人さんへの敬意を込めて、これをこのまま生かそうという話になって、〈SSZ〉のタグと〈A.H〉のロゴだけを付けさせてもらって、他の仕様はあえて、インラインのままでお願いした。本当はそれすらいらないくらい、すでに完成されているデザインだ。どんな服装にも合う、どんな年齢の人にも似合う、その辺のどうでもいい紙袋となんら変わらないバッグ。メルカリで売る価値もない。そんなところが気に入っている。どこで売るか、いくらになるかは、まだ未定。加藤さんとそろそろ話して決めなければ。

この制作の打ち合わせのときに、〈シワ〉の人に聞いてびっくりしたのが、洗濯機で洗っても破れないということ。いつも清潔で綺麗な状態を維持できるのだ。その下に置いてあるのは、僕のインスタでも紹介した、レコードが入るボックスであり、段ボールみたいな見た目の椅子っていうか、台。これについては、また今度。

SIWA×A.H×SSZの紙袋とNEW EDITION FURNITURE×A.H×SSZのレコードボックス段ボールチェア
価格、問い合わせ先ともに未定

about DEODORANT
DESCENDANT ×Haccpaquaの自亜鉛酸素水

〈ディセンダント〉のお店は今日から再開したという。これは少し前にテツさんがくれた自亜鉛酸素水スプレー。自粛解除で、外に出ないといけなくなった今、気休めかもしれないが、この魔法の液体を振りかければ、一応、何を触っても大丈夫な気がする。パッケージもかわいいし、最近ではこれを持たずに外出することができない。

「いつの間に作ったんですか?」と尋ねたら、こんな騒動が起こる前にたまたま作っていたのだとか。いつも思うが、テツさんは、先を読む力がハンパない。

このスプレーは、販売はしていない。お店で買い物をしてくれた人に配ろうかな、とのこと。自粛明けに散歩がてら、お店に行ってみてはどうだろう。

ディセンダント
住所:東京都目黒区青葉台1-6-52
電話:03-5784-0314
Instagram:dcdt_2014

INFORMATION

久米繊維 03-3625-4188
お好み焼き いまり恵比寿店 03-6455-0993
ディセンダント  03-5784-0314

STAFF

Direction&Text_Akio Hasegawa
Edit_Ryo Komuta

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