about STYLING
ハリスツイードのビッグジャケットは洗濯機でガンガン洗って、軽く乾燥機にもかけたもの。ガッチリしていた生地が適度にヨレてきて、10センチくらいは縮んだ気がする。けど、そこがまた気に入っている。白洲次郎も「ツイードの服は軒先で数年吊るして、味出ししてから着たほうがいい」って言っていた。寒いエリアで育った羊から生まれたこの生地は、味わいのある自然な風合いがあって、暖かい。少し雑に扱うくらいがちょうどいいジャケットだ。下に着る服は薄手のセーターでも快適。靴は品良くウエストン。ボトムスはあえて、ペンキで汚れたペインターパンツ。
〈エムエフティー〉ハリスツイードのビッグジャケット「64ジャケット」 SIZE:64 ¥80,000+TAX、ペイント加工をしたペインターパンツ ¥26,000+TAX(ともにレショップ)※完売しました。〈プラダ〉ウールのクルーネックセーター (予定価格)99,000+TAX(プラダ クライアントサービス)、〈ジェイエムウエストン〉ボックスカーフのリバーシブルベルト「ヴァイス ヴァーサ」 ¥70,000+TAX、ボックスカーフのトリプルソールローファー「#180」¥130,000+TAX(ともにジェイエムウエストン 青山店)、Tシャツとソックスは私物
about HIGH GAUGE SWEATER
プラダのハイゲージセーター
少しピリっとしたいときには、ハイゲージのクルーネックセーター。シャツよりも着こなしが簡単でいい。質の良いものを選べば、より永く着れて、大人っぽく見える。買うときにはできるだけ、高級で良質な物を選ぼう。〈プラダ〉は一見普通なんだけど、他のどこのクルーネックのセーターよりも、縫製とデザインに品格が漂う一枚。着る人を何者かのように見せてくれる。それでいて、Tシャツのように合わせやすいところが魅力だ。実は、お店の人が(似たような物を)着ているのを見て、何年も憧れていたセーター。最近、ついに購入したんだけど、買って本当によかったと思っている。
〈プラダ〉ウールのクルーネックセーター(予定価格)¥99,000+TAX(プラダ クライアントサービス) 中に着たTシャツは私物
about PAINTED PAINTER PANTS
MFTのペインターパンツ
アーティストのアレックにお願いして、一つ一つペイントで汚してもらったペインターパンツ。メンズのクラシックスタイルでは「ネイビーのジャケットにはグレーのウールフランネルパンツを合わせるのがクール」とされている。けど、今日はちょっとハズしてペインターパンツ。しかも汚れているやつ。少し派手だけど、この方が上質なセーターや革靴が際立つんじゃないかと思う。
〈エムエフティー〉ペイント加工をしたペインターパンツ ¥26,000+TAX(レショップ)※完売しました。
about LEATHER SHOES
J.M. WESTONのローファー
靴はいつものウエストン。トリプルソールの180シグネチャーローファー。ここを代表するクラシックな名品を、3枚構造のソールに仕様変更してアップデートさせた逸品。ボリュームがあるから、太いパンツにも合わせやすい。ここは高級老舗革靴ブランドなのに、インスタグラムでは予想外にカジュアルなスタイルを披露していたり、他社にはない軽やかさがあってカッコいい。4月からは、自社のヴィンテージシューズを顧客から回収し、リペアして再販するプロジェクトが日本でも始まる。履き込まれて風格の出てきた定番モデルを、新品よりも安価で購入することができるのだ。物は大事にすれば長く付き合っていける。そんな大切なことを、ウエストンがあらためて示してくれる。
〈ジェイエムウエストン〉ボックスカーフのトリプルソールローファー「#180」¥130,000+TAX(ともにジェイエムウエストン 青山店)、ソックスは私物