

少し早起きをして、街に出かけると気持ちがいい朝を感じられるように、真っ白なシャツは永遠。
朝の気持ち良さを否定するようになったら、自分が不健康な状態にあるときなのかもしれない。時折、白いシャツを着た方がいい。


〈CAHLUMN〉デイビッドアンドジョン・アンダーソンのシーアイランドコットンのボタンダウンシャツ ¥57,200(CAHLUMN STORE)

白いシャツと言ったら、僕はオックスフォードのボタンダウンを思い出す。ブランドなら、その元祖である〈Brooks Brothers〉 。洗濯してゴワゴワした洗いざらしが好きで、それが最高の肌触り、だと思っていた。少し前まではそう信じて疑わなかったのだが、世界でも指折りの高級生地メーカーである「DAVID & JOHN ANDERSON」の、より細かい織りのピンオックスフォードでシャツを作ってみたら、これが最高の着心地だった。素材にはバルバドスやジャマイカ、USなどで採れた超長綿のシーアイランドコットンを使用している。糸の段階と生地に織り上がった段階で毛焼き加工を施して、肌触りを滑らかにし、細かい運針数で丁寧に時間をかけて作られている。独特な光沢感は優雅で、着ている者を何者かのようの魅せる。
〈Brooks Brothers〉の生地の、ゴワゴワしている良さもあるのだけど、この生地のしなやかで柔らかくて優しい肌触りにも、素晴らしさがあることには違いない。


〈CAHLUMN〉リジッドデニムパンツ ¥44,000(CAHLUMN STORE)
白いシャツにはデニムを合わせたくなる。リジッドのままだと色移りすることもあるから、数回洗ってからの方がいい。
これは〈CAHLUMN〉のもの。デニムを作るのは難しいし、避けていたのだが、生地からしっかり作ることで、気に入ったものが出来上がった。高校生の頃に履いていたビンテージの「501」の、洗い込んで薄くなった生地感が僕は好きで、これなら夏でも履きやすいからだ。冬は中にタイツでも履けばいい。
僕が普段、デニムをあまり履かないのは、夏暑くて冬寒いから。でもこれなら全て解決できそうだ。これはリジッドの他に、色を落とした加工ものを3種類作った。ベルトループには共生地のベルトを付けた。こうすることでベルトを探したり外さなくて済むし、そのまま洗濯機に放り込むことができる。

〈ARROW MOCCASIN〉モカシン 参考商品(NEPENTHES)、ソックスは私物
シャツ、デニムに合わせるならアメリカなテイストの古くさい靴がいい。少なくともスニーカーではない方が気分。時代と逆行するアナログな構造の、アウトソールすら付いていないモカシン。工芸品のような存在感で、大量生産できない、都会では売っていなそうな作りに魅力を感じる。少し前に「NEPENTHES」のお店で見て惚れ直し、ずいぶん前に購入したものを引っ張り出してきた。今では生産できなくなっていて、紐付きのタイプはもう販売されていない。ソックスも昔に購入したもので、ブランドは〈POLO RALPHLAUREN〉。ルーズな雰囲気になるように作られていて、履きこむほどにいい雰囲気になっていく。
