毎朝、どの帽子にしようかと考えるのだが、それは決まって出掛ける直前。ハットにするか、キャップにするか、ビーニーか。服によって、あるいは靴によっても変わってくるから出掛ける寸前まで何を被るのかはわからない。だから全部被ってみて、どれも違うと思うときもある。キャップはスポーツすぎて見えるときがあったり、ハットは渋すぎたり、ビーニーは暑苦しかったり。仕方ないから整髪してみたりして。
帽子というのは全身のスタイリングの最後に決める方がいいから、結局、被ってみないとよくわからない。この仕事を何年してても、出発ギリギリまでわからないくらい、帽子選びは難しい。この帽子を被ると初めから決めてしまう日はだいたい、服と合わなくて別の帽子をかぶることが多い。だから帽子はたくさん持っていた方がいい。色々な種類の色と形。
このところ、その存在を忘れていたのだけど、ロールキャップは持っておくと便利だ。ビーニーよりも少し大人っぽくて、キャップほどスポーツな感じにはならないから。スカルキャップやフィッシャーマンキャップとも呼ばれるこの帽子は、頭にピタッとハマるその独特なバランスがビーニーに近いのだけど、もう少しストイックな感じ。