about RAYON BLENDED SHIRT & PANTS
那覇の繁華街を歩いていると、ほとんどの観光客が〈ORION BEER〉のTシャツを着て歩いている。人によっては肩にバスタオルをかけている。もはやライブ会場かフェス帰りのような状態。はるばるやって来た南国での楽しさを見知らぬ人と共有したいのかもしれない。いずれにしても、とても安上がりで喜びを得られているのだから、きっと楽しい。お祭りに来たような感覚なのかもしれない。それもわかるのだけど、沖縄での服の楽しみ方は他にもある。
北谷に「ORRS」という宿がある。東京でファッションの販売などを経験した方が経営をしていて、そこでは同名のオリジナルウェアも製作、販売をしているのだ。
湿度が高くてもすぐ乾くように化繊を使っていたり、軽くて邪魔にならないようにペラペラの薄い生地でできていたりする。沖縄にピッタリな服。宿泊していなくても購入できるから、お店にも行ってみよう。
僕が購入したのはこのレーヨンの開襟シャツ。シルクと同様に吸水率高いレーヨンは、湿度の高い沖縄にぴったり。ピーチスキンのツルッとした肌触りも心地よい。両胸にポケットが付いているから、一枚で着ても透けることを気にしないで済む。
そしてこのパンツも購入した。こちらもトップス同様にレーヨンでできている。ウエストが紐というか、縄だから、トップスはインして、このディテールを見えるようにして穿きたい。いつもは腰穿きしているパンツも、たまにはハイウエストにしてみると、大人な気分。
about INDIGO DYED FRENCH LINEN JACKET & INDIGO DYED FRENCH LINEN PANTS
汗で濡れても水分を吸い、通気が良くて乾きやすい、リネン素材も沖縄には良さそうだ。これは、フランス産の麻を100%使用した、リネンのセットアップスーツ。タテ糸、ヨコ糸ともに、長繊維の糸を厳選して使用した、適度に光沢のある生地でできている。浜松の工場で、ネップやスラブもできる限り抑えるように丁寧に織り上げられ、日本有数のインディゴ染めの工場で染め上げている。生地の段階でインディゴに染め、表裏のコントラストをつけるために、裏面にはブリーチをほどこしている。着込むほどに柔らかく、膨らみを持つリネンと、年々、味の出るインディゴは、愛着も湧いてくる。
about SANDALS
足形に合わせて作るインソールで知られる〈FOOTWORKS〉が、リリースしているサンダル。足の踵と足首でホールドされる設計になっていると同時に、足の良い位置に体重を掛け易い設計になっている。足先の方でホールドするビーサンなどに比べると、格段にフィット性が高くて歩行しやすい。ビーサンは、スローなムードで、沖縄っていう街の雰囲気に合っていていいのだけど、いつの間にか歩き回ってしまっている那覇の街では、こういうきちんとしたサンダルのほうが頼もしい。