AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2025.10.30 Up
Focus on

気になる服とか人とか。

Vol.70
ZORN、広島に行く。PART1
戦後80年となった2025年。
この夏、『戦争と少女』をリリースした
ラッパーのZORNと、広島を訪れた。

※本企画は会員制サイト「Commune H」の連載と連動しております。

PROFILE

ZORN

1989年生まれ。東京都葛飾区新小岩出身のラッパー。
Instagram:@ZORN
Twitter:@__ZORN__
Official Fanclub:Chii Out Club

ZORN:広島は何回か行ったことあるんですけど、原爆ドームとか、平和記念資料館には行ったことなくて。ハセさん、行ったことあるんですか?

長谷川:『POPEYE』をやめたときに旅行に行って、そのときに広島にも寄ったんだよね。でもあんまり時間がなかったから遠巻きに見ただけ。

ZORN:そうなんですね。今回、自分的にはあの番組(「NHKスペシャルー戦火の時代(いま)に紡ぐ歌 PASS THE MIC(マイク)」)の続きというか、そんな気持ちなんです。元々広島には行きたいと思ってたので、ありがたいです。

〈Sans limite〉ブロードボックス大開襟シャツ ¥26,400(Sans limite)、〈SEPABATHとAH〉パンツ 参考商品(SEPARATE BATH & TOILET)

長谷川:今回の制作はどれくらい前からやってたの?

ZORN:話自体は2年前からあったんですけど、実際にドキュメンタリーの撮影を始めたのは去年の11月からだったので、8ヶ月くらいですかね。曲を作るのには6ヶ月かかりました。

長谷川:へぇ。2年前に話があってから、しばらくは打ち合わせをしてたってこと?

ZORN:いや、実は一度お断りをしたんです。

長谷川:そうなんだ。

ZORN:はい。戦争がテーマとなると、簡単には受けることができないなと思って。

長谷川:まぁそうだよね。

ZORN:でも1年くらい経って、たしかにテーマはすごく重いんですけど、これをNujabesのビートでやりたいなっていう気持ちになってきて。それができる人はほかに誰もいないだろうな、って思ったんですよね。

長谷川:うんうん。

ZORN:いざやってみて思うんですけど、マジでやってよかったです。難しかったけど、これをやったことで今マインドが超ポジティブになってるんで。

長谷川:へぇ。

ZORN:やっぱりなんでも飛び込んだ方がいいなって。できたものに対して、みんながリアクションをくれて、自分の努力みたいなものに対して肯定してくれたというか。報われたなって。あとはこの曲って、今どうこうっていうものじゃないなとも思ってて。10年後、20年後にどうなってるかで真価が問われるというか。

長谷川:確かにね。

ZORN:この曲を出して、自分の若いファンの子たちがすごく考えさせられたって言ってて。それはすごく嬉しかったですね。「お前みたいなのが何言ってんだよ」みたいな意見も来ると思ってたんですけど、そういうのは全然なかったです。

長谷川:よかったね。正直、難しいところあるもんね、こういうのって。今回は単純に原爆ドームとか平和記念資料館を訪れてどう感じたかみたいなことを記事にできたらいいのかなって。

ZORN:若い人が読んだときに、色々なことを感じてもらえるような形になるといいですよね。行ったことがない人がほとんどだと思いますし、僕も行ったことがないので、同じ目線で語れるはずなので。


ZORN:ところで今回の対談では、ファッションの話はしなくていいんですか? ハセさんのそういう話をみんな聞きたいんじゃないですか?

※続きは「フイナム」の会員サービス『コミューンH(Commune H)』における、長谷川昭雄さんの連載「まじめに働いてんじゃねーよ!!」にてご覧ください。こちらからどうぞ。

INFORMATION

Sans limite 上野店 03-5826-4791
SEPARATE BATH & TOILET sepabath.com

STAFF

Starring & Comment_ZORN
Direction & Styling & Comment _Akio Hasegawa
Photograph_Seishi Shirakawa
Production_Ryo Komuta

CONTENTS

TAG SEARCH

ARCHIVES