AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2020.5.14 Up
CROSS TALK

長谷川昭雄 × 南貴之

Talk05(前編)
ファッションディレクター、スタイリストの長谷川昭雄が、〈グラフペーパー〉、〈フレッシュサービス〉、「ヒビヤ セントラル マーケット」などを仕掛けるクリエイティブディレクターの南貴之と、「普通」に関してのトークを繰り広げるレギュラー対談企画。「普通」に対して思い入れの深い2人による、普通なようで普通じゃないファッション談義。今回はこんなご時世なので、ZOOMで対談。全然フツーにできました。

PROFILE

南貴之

〈グラフペーパー(Graphpaper)〉、〈フレッシュサービス(FreshService)〉、「ヒビヤ セントラル マーケット」など、様々なブランド、ショップを手がけ、ファッション、カルチャーにまつわるあらゆる領域を手がけるクリエイティブディレクター。「alpha.co.ltd」代表。

長谷川昭雄

ファッションディレクター、スタイリスト。様々な媒体、広告のディレクションを手がけるなか、英国の雑誌『モノクル(MONOCLE)』では創刊よりファッションページの基礎を構築。2015年にはファッションディレクターに。2012年より2018年秋までは『ポパイ』のファッションディレクターを務めた。

BoYata

長谷川:最初のはPCの台。昔からずっとこういうのが欲しくて、たまたま買う機会があったから買ったんだけど。

南:あ、そうなんだ(笑)。この『スターウォーズ』みたいな足がついていることによって、何がいいの?

長谷川:高さがあると、疲れないんだよね。すごい楽。

南:あ、そういうことなんだ。かっこいいね。けど、『スターウォーズ』にこういうのでてくるよね。

長谷川:いるね、たしかに。名前わかんないけど。これは意外とガッチリしてて、そう簡単にはずれ落ちてこない作り。なかなかいいよ。

〈BoYata〉ノートPCスタンド 私物

南:どうやってくっついてんの?

長谷川:ひっかけてるだけなんだけどさ。高さも調整できるし。けっこうしっかりしてるよ。

南:おれ、家ではデスクトップなんだよね。。

長谷川:あー、ノートの人にしかわからない悩みかもね。ないと肩が凝るときがある。

南:これ使って一生懸命いろいろやってんだね(笑)。

長谷川:そうそう(笑)。

Vivino: Buy the Right Wine

長谷川:次は、ワインにしようかな。最近ワインをずっと飲んでてさ。

南:うん。家だからか。

長谷川:そう。でね、俺ワインすごく好きなんだけど、何飲んだか全然覚えてないのよ。

南:あ、これアプリでしょ!

長谷川:そうそう。これを2~3ヶ月前に知って使うようになったら、覚えられるようになったんだよね。まぁ整理してればいいって話なんだけど、これだと値段もわかったりするしね。

南:これ便利だよね。ワイン好きな人が教えてくれた。

長谷川:何を飲んだか、どんな味だったかの感想とかを入れておくと、「そういえばこれ飲んだな」って思い出せるんだよね。写真を撮って、きちんと感想を書くということがすごく大事だとわかった(笑)。最近、外で飲まないから、買うお店も決まってきちゃって、そうなるとますます覚えやすいよね。

南:なるほどね。

長谷川:で、近所の酒屋にこのナチュールが売ってて。これが最近好きで良く飲んでるんだよね。この前紹介したビジョングラス に入れるか、〈イソップ〉でもらったカップで飲んでる。これ、〈イソップ〉に行くとお茶を入れて出してくれるカップなんだよね。

南:うんうん。かわいいね。

長谷川:中に文字が入ってて、ここまで入れるっていう目安の線にもなってて。それがまたちょっといいんだよね。

南:これアイデアとしてもいいな。〈フレッシュサービス〉でも(笑)。。

長谷川:いいでしょ。ものとしては普通なんだけどさ。〈イソップ〉はウェブサイトもすごくいいよ。政治や環境についてしっかりと言葉で伝えようとしている。会社の理念がしっかりしていて、モノもいいんだけど、ただモノを売ってるだけじゃないところがカッコいい。世界中、どこの店舗もあえてデザインがバラバラなんだけど、パッケージを生かした店舗デザインになっているというか、スタイルがあるんだよね。アパレルとか飲食とかスキンケアとか全ジャンルを含めたなかでも、ここの店の作りが全世界で2番目に好きかもしれない。一番は「グラフペーパー」だから。

南:これは買えないの?

長谷川:多分これは売ってないと思う。プレス関係のイベントのときにいただたものだった気がする。

南:じゃ、読者は買えないんだね(笑)。

Anonymous

Instagram:sumally_pocket

長谷川:最近また「Netflix」を観るようになって。いま(マイケル)ジョーダンの番組をやってて。「Netflix」史上最高視聴率らしいね。

南:やっぱさすがだね、ジョーダンは。

長谷川:で、観てたら、こういうTシャツが着たくなっちゃってさ。

南:あぁ、ブルズのね。ピッペンとかいるの??

長谷川:いるよ。あと(ビル)カートライトとか、B.J.アームストロングとかね。黒人ばっかりだね。

南:懐かしいね。。

長谷川:この似てないイラストがいいよね。談話室のメンバーでこういうの作る?

南:似顔絵の? いらねー、誰が買うのよ(笑)。

長谷川:3PEAT(3連覇)のときとかチャンピオンになったときのTシャツとかはけっこう集めててさ。いま、サマリーポケットに預けてるから手元にはこの画像しかないんだけど。メルカリでもこの前買ったよ。

南:いろんなのあるのね。

長谷川:「I HATE L.A.」っていうのは、ボストン・セルティックスが、ロサンゼルス・レイカーズと戦ったときに、セルティックスファンが応援するときのTシャツ。

長谷川:このジョーダンの写真のは、ニューヨークのフルトンモールっていう、黒人のアメ横みたいなところで買ったやつでさ。〈ナイキ〉ではないんだけど、ジョーダンの昔の広告写真を使ってて。ブートではないと思うんだ。結構大型の店で売ってたし。なんなんだろう。

南:やばいね、これ(笑)。

長谷川:このウイングロゴは有名なやつね。

南:ああ、ジョーダンIについてるやつね。水色なんだ。

長谷川:これは2~3年前に出たやつかな。

南:あ、そーなんだ。最近だね。

長谷川:そうそう。たまに出るのよ。で、こういうのをジャケットの下に着たいなって思ってさ。特にチームのイラストのやつは、ダサすぎていいなって。

南:うん、おれもダサいの好き。

長谷川:そういえば「AH.H」もこないだの3月で、ようやく1年経ったんだけど、記念に談話室Tシャツを作りたいなって思ってさ。このブルズのみたいな、イラストのね(笑)。

南:マジで? 誰かやってくれるひといるかな(笑)。

AWW

長谷川:『ポパイ』やってたときに一緒に働いてた、編集者の加藤(直子)いるでしょ?

南:うんうん。

長谷川:あと『ギンザ』の編集長やってた河田(紗弥)、河ちゃん。この二人が会社を作ってさ。で、雑誌を作りたいんだって。でも雑誌ってお金かかるし、ウェブを先に作った方がいいんじゃない?って話をしたの。

南:あー、なんかその話ちょっと聞いたかも。

長谷川:で、先にロゴを作って、さらにステッカーとトートバッグを作って、それで送ってくれたんだよね。

南:順番がやばいな(笑)。

長谷川:そう、物販からっていうね(笑)。けど、これ可愛いなって思ってさ。これ『ポパイ』をやってたマエキンがやってるみたいで。

南:マエキン?

長谷川:マエキンって、前田(晃伸)くん。前の『ポパイ』のAD。

南:あぁ。バッグも可愛いけど、ステッカーも可愛いね。

長谷川:このひとたちはレディースだから、今度この人たちを呼んで対談とかできたらいいなって。

南:あ、いいじゃない。

長谷川:ちょっとまた違う角度でね。

Anonymous

長谷川:最近ジップロックをお財布に使ってて。

南:これなに?ストームトルーパー?

長谷川:そう『スターウォーズ』の。前にアメリカで買ったんだけど、イラストはなんでもいいんだけど、ジップロックがすごい好きなのよ。アメリカ行ったらだいたい買うの。高いやつとかカッコいいのとか今まで色々使ってきたんだけど、何周かして、このイラスト入ってる、安っぽくてダサすぎるのが、なんか最近は好きなんだ。

南:おれもジップロックすごい好き。

長谷川:なんか安心するんだよね。これに入れておくと。マスクもいつも洗ってこれにしまってるの。

南:蒸れそう(笑)。

長谷川:いや、乾いてからだよ。

南:そっか。へー、かわいいね。こういうのアメリカっぽいなぁ。

長谷川:ジップロックも作りたいよね。

南:プリントするだけならいけそうだけどね。あと上のところの色とかも変えてみたいよね。渋い色でも作ってみたい。

長谷川:数を作んなきゃいけないだろうけど、まぁ一生使えばいいかなって。

南:まぁね。けど誰が在庫持つんだっていうね(笑)。いいね、やりたい。談話室とAH.Hのジップロック。

NEW EDITION FURNITURE × SSZ. × A.H

長谷川:最近家具を作ったんだよね。

南:へー、かわいい。

長谷川:これは「ビームス」の加藤さんと作ったの。レコードが入る棚で、このまま座れるし、向きを変えればダンボールみたいになるデザインにしてて。

南:合板の間にオレンジ挟んでるの?

長谷川:そうそう。そういう板があるんだって。違う色もあるんだけど、「ビームス」色でもあるし、オレンジがいいかなって。

南:いいね、これ。

長谷川:けどこれが8万円するんだよね。

南:高いなぁ。それだったら〈マックス・ビル〉買っちゃうなぁ。

長谷川:あぁ、あれいくらだっけ? これは値段だけ聞くと驚くだろうけど、この作りと質で考えると安いと思う。ずっと使えるような家具にしたかったんだ。段ボールみたいな、なんでもないルックスで、レコードも入るっていう。何段にも積み重ねてもかわいいと思う。

南:これ国内で作ってるの?

長谷川:そう。

南:あー、だからか。

長谷川:カメラマンの白川くんが写真を撮ってる〈ニューエディションファニチャー〉っていう、家具のブランドがあってさ。そのひとにお願いしたの。

南:うーん、これかわいいなぁ。もうちょっと安かったらすごい売れそうだけどね。けど、日本で作ってたら無理なのはわかる。

長谷川:マックス・ビル持ってる人が2台目ということで。

南:けど、段ボールっぽいっていうのはいいね。

長谷川:でしょ。ほら「ビームス」ってもとは段ボール作ってたじゃない。で、発売日はまだ決まってなくて、加藤さんと調整中なんだよね。

PRADA

長谷川:最後は〈プラダ〉。なんか毎週木曜に24時間ウェブ限定の服を売っていて、これも気になる。あれ? よく見たら毎週じゃなくて、毎月第一木曜日か。

南:オーダーとってるわけじゃなく?

長谷川:いや、どうなんだろう。まさかそういうことかな。この企画、5回目だけど、日本では初めてみたい。

南:〈プラダ〉ってラフ・シモンズが入ったんだよね。

長谷川:そうだね。なんかすごいウェブに力入れてるんだよね。とりあえずこのシャツ買ってみようかな。

南:早!

長谷川:〈プラダ〉も、会社の理念がしっかりしてると思う。建築とかこういうプレゼンテーションとか、服だけじゃなくて、こんなシステムを考えて発売するとか、そのアプローチの仕方がカッコいい。やっぱりなんか気になるもん。

南:それはなるね。

長谷川:どうやって届くのかな。なんか筒みたいのが写ってるよね。それに入ってくるのかな。

南:俺もやってみようかな。24時間限定グラフペーパー。

長谷川:いいね。

南:タイムカプセルって書いてあるよ。

長谷川:タイムカプセルって、どういう意味なんだろう。

南:あ、カプセルコレクションじゃなくて、タイムカプセルコレクションってことか!

長谷川:ああ、そういうことか(笑)。タイムカプセルって穴掘って埋めるものしか知らなかったよ。

南:まぁ買ったら普通に届くと思うよ、意外に。

長谷川:だよね。

南:これさ、残り時間とかでてるから買わなきゃ!みたいになるのかな?

長谷川:焦るよね(笑)。〈プラダ〉ってさ、コレクションの配信とかもこういうカウントダウンがついてるんだよ。

南:時間になる前に売り切れたらどうするんだろうね。受注なのかな? ちなみにいくら?

長谷川:10万以上はするかな。

南:おぉ。

長谷川:お爺さんが一人で作ってるのかもしれない。ひとつひとつ丁寧に。だから月に一回だけ。

南:ないない。

長谷川:ないね(笑)。

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Direction_Akio Hasegawa
Edit_Ryo Komuta

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