AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2021.7.15 Up
Basic Choice of Outdoor Gear

アウトドアギア選びの普通。

01
普段着のパンツとナタ
アウトドアにおいても普通でいたい。もちろんギアもそう。それは「普通のギア」というより、「ギア選びが普通」でありたいという意味。どこに普通を置くかは人それぞれで、言い分もさまざま。でも一つの基準を知れば、ギア選びの足がかりになるはず。そんな思いから始まった「アウトドアギア選びが普通」。第一弾として、長谷川さんの古い友人である猪野正哉さんに、焚き火におけるギア選びの普通を聞いてみた。

PROFILE

猪野正哉

焚き火マイスター、アウトドアプランナー。ライターやモデルとしての活動を経て、2015年、自身が運営・管理するアウトドアスペース「たき火ヴィレッジ〈いの〉」をオープン。昨年には書籍『焚き火の本』を上梓した。現在ではテレビやイベント、ワークショップで焚き火の魅力を伝える。

長谷川昭雄

ファッションディレクター、スタイリスト。英国の雑誌『モノクル(MONOCLE)』では創刊よりファッションページの基礎を構築。2015年にはファッションディレクターに。2012年より2018年秋まで『ポパイ』のファッションディレクターを務めた。

アウトドアウェアの多くは化繊素材。だが、火の粉が飛ぶ焚き火で化繊は禁物。選ぶべきはコットンやウールなど天然素材。つまり普段と同じ格好で十分という話に落ち着く。 〈LOS ANGELES APPAREL〉8.5oz HEAVY WEIGHT T-SHIRT(SIZE:2XL) AKIO’S OWN,〈COOKMAN〉CHEF PANTS ¥5,390(BUDDYZ), 〈ROTHCO〉MULTICAM BOONIE HAT ¥2,480(REPMART),〈YAHAE〉 ORGANIC COTTON SOCKS「GARABOU ROOM SOCKS」¥3,300(YAHAE),〈VANS〉SNEAKER「AUTHENTIC」AKIO’S OWN

焚き火をするなら難燃性のウェアだ。念の為、前掛けもあった方がいいかもしれない。メディアで学んだ知識をぶつけたところ、猪野さんは、んん~と苦笑い。「キャンプは難しいこと、とメディアが伝えている節がありますよね。だから装備も過剰になる。俺はそういう考え方が苦手だから、アウトドアっぽい格好はしないようにしています。普段の格好でもキャンプができるんだよ、ということを伝えたいですね」。そう考えるのは、過去のほろ苦い経験から。「完全装備で山登りをしていたんですよ。山頂に着いたら、そこに中学生の一団がやってきて、皆ジャージ姿なんですよ。それを見た瞬間、重装備の自分が恥ずかしくなってしまって(笑)」。

実際にフィールドに出て、不安に感じることがあれば、ウェアやギアに頼ってもいいかもしれない。でもキャンプなら普段着で十分、というのが猪野さんのスタンス。唯一気を置くとすれば、洗えること。焚き火のにおいをまとった服は車やテントに匂い移りする。だから気兼ねなくガンガン洗える服がいいようだ。

火の粉に強いテントやタープのほとんどはコットンポリで作られている。そして偶然にもこのシェフパンツもコットンポリ製。だから焚き火に使えるし、シェラフでも快適に過ごせる。 〈COOKMAN〉CHEF PANTS ¥5,390(BUDDYZ),〈YAHAE〉 ORGANIC COTTON SOCKS「GARABOU ROOM SOCKS」¥3,300(YAHAE),〈VANS〉SNEAKER「AUTHENTIC」AKIO’S OWN

使い込まれたナタは、猪野さんのお爺ちゃんの代から使っているもの。「日本人には日本人に合う道具があるんですよね」と猪野さん。

 何はともあれ、まずは薪の準備だ。焚き火に使う薪は大中小と3サイズを揃えておいた方がいいらしい。小中サイズは焚きつけ用で、大サイズは本番用に使う。でもキャンプ場で売られている薪は大サイズに切り揃えられているケースがほとんど。だから刃物が必要になる。まず猪野さんが貸してくれたのは、ハンドアックスと呼ばれる小型のオノ。見た目が良く、ヘッドも軽くて使いやすい。だが、なかなか薪が割れてくれない。

苦戦しているのを見かねて、猪野さんがナタを差し出してくれた。オノと比べて、ずっしりと重みがあり、加えて刃渡りが長いので、刃がしっかり薪に食い込む。なるほど。こっちの方が断然使いやすい。猪野さんによると、片面のみ刃がついた片刃と両面に刃がついた両刃があり、薪割りからフェザースティック(注:枝を削って先端を羽毛のように加工して着火剤として使う)作りまでカバーする両刃の方が使い勝手が良いらしい。

薪の組み方にも様々なバリエーションがある。これは枕木に小中サイズの薪を数本立てかけたベーシック型。大サイズの薪を枕木を使うことで空気の通り道が出来て、焚き付けがスムーズに運ぶ。

続きは後日公開。

INFORMATION

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Direction&Styling_Akio Hasegawa
Photo_Seishi Shirakawa
Hair_Kenichi Yaguchi
Composition&Text_Shigeru Nakagawa
Edit_Ryo Komuta、Shun Koda

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