普通の服、
普通のスタイル。

これは「プロップスストア」で見つけた３レイヤーのジャケット。こうしたなんでもない無地の防水アウターは１着あるとすごくいい。特にフード付きは、雨の中、撮影をしたり、作業をしないといけない時に、オールシーズン使えるから、僕も何着か持っている。特にミリタリーものは、ブランド名が入っていないから、アウトドアっぽく見えすぎなくて好きだ。大きめを選んでおけば、中にフリースやら何やらレイヤードしやすくて暖かい。ここで着ているのは、以前にも発売した、ロスアパと加藤さんとで作った2XLオンリーのスエットタートルとパンツのセットアップ。こうした大きいスエットの上にも、ガバッと着られる。ブラウンは好評につき、再販売することになった。なぜかと言うと、あのブーツが遂に登場するから。

これは「BEAMS」45周年の一環で、加藤さんと別注させてもらった〈CLARKS〉。なんていう名前なんだろうと思っていたら、どうやら「WALLAROO」と呼ぶらしい。実はこれ、20年くらい前に、〈CLARKS〉の展示会に出ていたモデル。だけど、あまり人気がなかったのか、その時は製品化されなかったのだ。それでも当時の僕はどうしても欲しくて、頼み込んでサンプルを買わせていただき、よく履いていたお気に入りの一足。今回はそれをベースに、加藤さんの象徴であるノートピスを付け、商品化してもらったもの。靴紐を結ばなくてもいいから履きやすいし、なにより、この素朴な感じが、愛嬌あってかわいいのだ。色は僕の好きなコーラスエード。発売は１月。お楽しみに。

本ってやつは面白い。なるほど、赤身って、そうやって食べるのが、粋だったのか。池波先生のお言葉はやっぱり面白い。正月は、本を読んで過ごそうと思う。