about ORGANIC HENNA FROM INDIA

「駿河台矢口」では、インドのラジャスタン州のソジャットという、ヘナの成長に適した最高の気温、土壌を持つ場所で、無肥料、無農薬で栽培された指甲花(シコウカ)を使用。 黒ずんだ葉や枝、茎、砂、葉脈は全て取り除き、純度の高い葉肉だけを熟練のマイスターが厳選。AAAランクの最高品質なものだけを仕入れている。ソジャットは寒暖差が激しく、栽培してるヘナの高さは1.5メートルしかないが、根っこは地下10メートルもあるそう。土に含まれる良質な水分やミネラル分も取り込んでいるから、ローソン含有率が1.8%以上になり、一般的なヘナの2-3倍の効果を発揮する。染髪のしやすさという観点から、合成染料を混ぜて使う店もあるらしいが、ここでは調合する場合にも、頭皮、髪質改善として天然のものを使用。アムラ(インドのスーパーフルーツビタミンとポリフェノールが豊富)とカシア(無色透明のヘナ)などを人によって調合している。
HENNA SCALP CARE ¥4,000~
※使用グラム数で金額が変わります(Surugadai Yaguchi)

コロナ禍でインスタも見すぎてなんだか飽きてきた。気分転換したいと思ってたら矢口くんから「サロンでヘナを取り扱ってるから、やってみる?」と誘いを受けた。ヘナとは、インドや中東などに生育する指甲花(シコウカ)の葉を乾燥させて粉末にしたもの。水で溶かして混ぜることで、髪を染めたり、髪質を改善させることができるのだ。


水で溶かしてよく混ぜて、髪に塗りたくる。こうすることで、地肌から浸透し、デトックス効果も期待できる。好転反応が起こる場合もあるらしく、施術後には眠くなったり、熱が出たりすることもあるとか。んー、どうだろうなとも思いつつ、デトックスできるなら、と気楽なノリでやってみた。

仕上がり後は、髪もツヤツヤ。トリートメント効果があるだけではなく、フケや痒みも改善される。調合を変えれば、白髪染めとして使えるそうだ。矢口くんは自分に試すときに配合を間違えて、若干オレンジ色に染まってしまった。その姿はまるで小堺一機のようだった。

髪質は改善され、寝癖も取りやすくなったし、ボリュームが出過ぎて大変だった癖毛もいい感じにストレートっぽく改善。スタイリングもしやすくなった。しかし、施術から3日後には、悪寒を感じた。まさかコロナか!?と心配して仕事をキャンセル。PCRを受けたら無事、陰性だった。もしかしたらヘナの好転反応だったのかもしれない。その3週間後にもう1回ヘナをやったら、今度は1週間後に発熱。またコロナかと心配したが、やはり陰性。どうやら良質なヘナには、強烈なデトックス効果があるようである。
about KUME.JP PIGMENT DYEING BIG SWEAT HOODIE

墨田区の染工場で、ピグメントダイ加工を施したビッグシルエットのスエットフーディ。洗いをかけ、乾燥機にも入れているから、通常のモデルよりも少し縮んでいる。〈KUME.JP〉 PIGMENT DYEING BIG SWEAT HOODIE ¥10,500+TAX(KUME.JP)
染めと言えば、このスエットフーディは、ピグメントダイという染め方でできたもの。和歌山で編み立て、墨田区に2軒しかない染工場で作られている。Tシャツなら100枚は入るという大きな機械に、温水と顔料などを入れグルグル回しながら色を定着させていく。途中でスエット同士がくっついてしまうと、綺麗に染まらなくなってしまうから、時折、職人のおじさんが様子を見ながら一つ一つ引き剥がしていた。縫い上げられる数に限りがある以上、B品を出すわけにいかないのだ。終わったら薬剤と一緒に洗って、今度はスエットの表面に付いた色を削り取っていく。すると、こんな色合いにできあがるのだ。その後は大きな乾燥機で一気に乾かし、たくさんのおじさんたちが一枚づつ畳んで完成。一気に作るようでいて、一つ一つケアしながら作っていく様子を見ていると、伝統工芸品のようにも見えてくる。なんでもない普通のスエットフーディだけど、自分が住む東京の別の街で、こんなに手間をかけて作られている。長く大事に着なければいけないなぁと、あらためて思わされたのであった。

〈KUME.JP〉 PIGMENT DYEING BIG SWEAT HOODIE ¥10,500+TAX(KUME.JP),〈STONE MASTER+A.H〉PIGMENT DYEING CLIMBING NYLON BIG PANTS ¥23,000+TAX(BARRIO), 〈New Balance〉TRAINERS MR 993 AKIO’S OWN
about STONE MASTER+A.H PIGMENT DYEING
CLIMBING NYLON BIG PANTS

岡山の工場の特殊な加工技術で、ナイロンにピグメントダイ加工を施したクライミングパンツ。コットンより色が入りきらないぶん、いい感じに色落ちする。今まで発売した色に似ているが、前回はグレー。今回はネイビー。〈STONE MASTER+A.H〉PIGMENT DYEING CLIMBING NYLON BIG PANTS ¥23,000+TAX(BARRIO), 〈New Balance〉TRAINERS MR 993 AKIO’S OWN
世界で最初にクライミングパンツを作ったのが、マイク・グラハムさん。彼の手がけるブランドが、この〈ストーンマスター〉。もともとは細身のパンツだったのだが、90年代に彼が作っていたパンツを思い起こしてもらって、この太めのシルエットで作ってもらった。このパンツもピグメントダイ。岡山の工場で染めている。通常、この加工はコットンにするもので、色が乗せにくいナイロンには不向き。特殊な染め方することで、加工が実現できているという。厳密にはふたつとして同じものがなくて、使い込むほどに味わいが変化する様子は、クレームが多い今の時代に、大手アパレルではなかなかできないことなんじゃないだろうか。服作りも大変なのである。コットンよりも色落ちがしやすく、洗うたびに色調が変化しやすい気がする。しかし、いい感じにやれていく様は、美しい。とはいえ、デニムのように色落ちの具合が太腿やお尻にだけできてしまうと、コーディネートが面倒だ。全体的にフェードしていく感じが、不精な僕にはちょうど良かったりするのである。