AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2020.7.16 Up
Style of Authentic

普通の服、普通のスタイル。

Case 29
SSZの加藤さんとつくった、
ワークウェアと
段ボールレコードボックス。
ある日、ビームスの加藤さんに「なんか作りたいものはない?」って聞かれて、僕は「レコードを入れる棚が欲しいんです」と答えたような気がするのだが、本当のことを言うと、あまり覚えていない。ただ、それが欲しかったのは間違いないし、それが段ボールみたいな見え方だったらいいなぁ、とどこかのタイミング思ったのも覚えている。そして、それと同じような色のワークウェアもあったらいいなって、思ったのだ。なんであまり覚えていないかというと、結構前から仕込んでいたから。コロナのせいで遅れたけど、いよいよ発売となったのだ。

僕はアメリカに行くと、ワークウェアが山積みになっているお店に行く。そして、2XLや3XLの特大サイズのワークウェアを買い漁る。全く異なるフォルムになったそれらの服には、いつだって刺激を感じる。だからほぼ毎回、そういった店に立ち寄る。というのも、最近はあまりそういった服が日本にも入って来なくなってしまったからだ。ファッションページで紹介することもできない。

LAへ行ったことがある人ならわかるかもしれないが、ある一部の人たちの間では、こうしたワークウェアは、当たり前の日常着だ。作業着でもあり、ストリートウェアでもある、LAの普通。そんなイメージでこれを加藤さんに作ってもらった。

about SHORTS
A.H× SSZのワークショーツ

ワークショーツを買うとき、僕は大きめのサイズを買って、7分丈くらいの長さになることを目指してサイズを選ぶ。だから今回は、初めからレングスを長めに設定してもらった(190センチあるモデルの彼にとっては、サンプルサイズであるMは、少し短くなってしまっているが)。生地はコットンツイル。色違いでネイビーもある。ポケットはいつも通り〈SSZ〉の得意なダブルポケット仕様。除菌スプレーやハンカチを入れておくのに最適で、本物のワークウェアよりも機能的だ。サイズはS,M,L,XL。

〈A.H × SSZ〉コットンツイルのワークショーツ ¥17,000+TAX(ビームス オフィシャルサイト ※こちらのアイテムはWEB抽選の販売方法にて7月20日(月)から受付を開始します)

about SHOES
クロネコヤマトのワークシューズ

メルカリで買ったクロネコヤマトのワークシューズ。勤めている方が、制服として支給されたところ、サイズが合わず何年も家にあって困っていたために売りに出していた。「ミドリ安全」で作られているというこのシューズは、トゥに鉄板が入っているから適度にボリュームがあって、大きな服にも合わせやすい。配色も完璧だ。デザインは意外にもどこか〈プラダ〉っぽくてモダン。

靴は私物

about SHIRT
A.H× SSZのワークシャツ

コットンツイルのワークシャツもかなり大きめに作ってもらった。トップスは前回作ったシャツと同様に、ワンサイズ展開。胸には大きなポケットが二つ付き、サイドには〈SSZ〉らしいジッパー付きポケットが。内ポケットにはA4の書類が収まる大きなポケットが付いて、シャツそのものが、カバン代わりになってくれる。裏地には、加藤先輩直筆のダンボールボックスのイラストが。それ以外はとてもベーシックな、アメリカンワークスタイルのシャツ。

〈A.H× SSZ〉コットンツイルのワークシャツ ¥15,800+TAX(ビームス オフィシャルサイト ※こちらのアイテムはWEB抽選の販売方法にて7月20日(月)から受付を開始します)

〈A.H× SSZ〉コットンツイルのワークシャツ ¥15,800+TAX、〈A.H× SSZ〉コットンツイルのワークショーツ¥17,000+TAX(ともにビームス オフィシャルサイト ※これらのアイテムはWEB抽選の販売方法にて7月20日(月)から受付を開始します)、〈NATIONAL GEO GRAFIC〉ロングスリーブTシャツ ¥7,500+TAX、〈ROTHCO〉ポーチ ¥2,000+TAX(ともにプロップスストア)、バンダナとソックスと靴は私物

about BOX
NEW EDITION FURNITURE × A.H × SSZの段ボールレコードボックス

段ボールみたいな木箱。レコードがちょうど入る大きさで、ターンテーブルも上に置きやすいサイズ。椅子として、あるいは台として使うときは、ひっくり返して、段ボールに見えるように作ってもらった。取手の位置などは、なんかいろいろ試してみて、まぁここかなって感じで決めた。オレンジのベルトは、段ボール感を高めてくれると同時に、運ぶ時の取手にもなってくれる。

どんな部屋でもどんな人にでも似合う、段ボールのようなデザインだから、高校生でも、主婦でもおじいさんでも、どんな人の空間でも違和感なく、ずっと使うことができると思う。

何層にもなる合板の間には色紙が挟まれている。これは、デザインをしてくれた〈ニュー エディション ファニチャー〉がいつも使っている素材。そのなかでも「ビームス」らしいオレンジの色紙が挟まっているものを使ってもらった。国産の丸太から丁寧に作られた高品質な積層合板は、精度も高く、木目も美しい。

〈NEW EDITION FURNITURE × A.H × SSZ〉段ボールレコードボックス ¥80,000+TAX、SIZE:幅45cm、高さ34.6cm、奥行き36.8cm(ビームス オフィシャルサイト ※こちらの商品は7月28日(火)のショップオープンから通常販売いたします)

※今回発売される〈SSZ〉の商品は「RAYARD MIYASHITA PARK」South 2Fにオープンする、SSZとしては初の期間限定ショップ「TEMPORARY STORE OF SSZ」にて発売となります。入館に際し、館内混雑を避けるため、7月28日(火)から当面の間は、事前予約制・入場制限を実施致します。
ご来店前に必ず下記「MIYASHITA PARK」公式ウェブサイト内【開業日と事前予約制に関するお知らせ】をご確認お願い致します。

※また「TEMPORARY STORE OF SSZ」においても、店頭混雑時は整理券配布等でご来店をお待ちいただく場合がございます。お時間にゆとりを持ったご来店のご協力をお願い致します。

INFORMATION

ビームス オフィシャルサイト
プロップスストア 03-3796-0960

STAFF

Direction&Styling&Text_Akio Hasegawa
Photo_Seishi Shirakawa
Hair_Kenichi Yaguchi
Edit_Ryo Komuta

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