about Awayk
「沖縄でバレアリックのパーティがあるよ」。そう教えてくれたのは、DJのMAX ESSAさん。黄昏時にバレアリックサウンド、それも沖縄で……。想像するだけでワクワクした。ベニューはどこだろう? 調べてみると、今帰仁にある「Awayk」という場所で、普段は地物を使ったおばんざいや土鍋で炊いたご飯、そしてナチュラルワインを提供する飲食店として営業しているそう。すぐさまGoogleマップの『行きたい店(食)』リストに「Awayk」を追加した。
お店を訪れたのは7月のある平日。滞在先の北谷から車を走らせること1時間と少し、那覇からはたっぷり2時間かかる場所に「Awayk」はある。その店名は、喧騒から離れた場所(Away)で、新たな価値観を目覚めさせる(Awake)をかけ合わせた造語。日常から距離を置くことで、いつもとは異なる感覚を呼び覚まし、気づきを提供する場にしたい、という思いから、シティから離れたこのロケーションを選んだという。
about UCHIWA
「Awayk」がある本島北部で多く栽培されている糸芭蕉という植物。その繊維から糸を紡いで作られた織物、芭蕉布に惚れ込んだ柳宗悦は、著作『芭蕉布物語』で「今どきこんな美しい布はめったにない」と、その魅力を語っている。では糸芭蕉の繊維以外の部分はどうするかというと、芭蕉紙という手漉き紙の原料に使われている。強度に優れ、水にも強く、くわえて味がある。そんな芭蕉紙を使って作られたうちわには、自然の恵みを余すことなく活かす先人たちの知恵が詰まっている。
about OBANZAI
「Awayk」でいただけるのは、沖縄ではちょっと珍しいおばんざいメニュー。地の物をふんだんに使い、素材の味を生かしたシンプルな味付けが、旅先で疲れた胃袋に染み渡る。それもそのはず。沖縄に来て以来、食べたものといえば、ステーキやタコスなど洋食ばかり。体が欲していたのはこんな和食だった。
about SHIRT
南国に、リネンのシャツは欠かせない。コットンに比べて薄くても丈夫かつ、見た目が涼しげ。通気も良く、濡れてもすぐに乾いてくれるから、旅に連れて行きたいアイテムの一つ。汚れがつきにくい性質が、洗濯がしにくい環境にも適している。色は白。ネイビーやグレーのボトムスに合わせれば、クラシックで清潔な雰囲気に着られるし、ボトムスも白を選べば、リゾート気分が高まってくる。
about NATURAL WINE
年中温暖な気候の沖縄では、美味しいワインのセオリーも東京とは違う。「Awayk」では、三軒茶屋のワインショップ「Però(ペロウ)」がこのお店のためにセレクトしたナチュラルワインを揃えている。赤白ロゼ問わず、渋みが少なくスッキリした味わいのものが中心で、なかにはセラーではなく冷蔵庫でボトルを冷やすなど、南国ならではのワインの楽しみ方を提案している。
通常のレストラン営業だけでなく、音楽イベントやヨガイベントなど、地域活性化に繋がるコンテンツを積極的に打ち出す「Awayk」だが、現在はその看板を下ろしている。先日の台風6号により甚大な被害を受け、やむなく休業せざるを得ない状況に。目下、9月15日の再オープンに向けて、復旧作業に追われているという。今後のお店の営業状況はインスタグラムてご確認を。
現在「Awayk」への緊急災害支援金を募集するクラウドファンディングが立ち上がっています。
台風6号で壊滅した沖縄県今帰仁村にあるレストラン「Awayk」 を再建したい!
https://rescuex.jp/project/90064
AH.Hでは、先月4日に開催したバケットハット販売イベントの売上とAH.H ONLINE STOREの売上全額を、この支援に充てることにしました。
被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。by AH.H
Awayk
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村湧川大福原2181-1
電話:0980-43-7772
https://awayk.jp
Instagram:@awayk.nakijin
※9月15日(金)9:00より営業再開予定