about TAKOBOU
もうずいぶん前の話になるのだが、去年の秋に、グラフィックデザイナーの し さんの誕生日会があった。どこでやろうかみんなで話していたときに、たこ焼きが好きだよねという話になり、その昔、僕が足繁く通った、東銀座のたこ焼き店で開催することになった。
その日はかなり盛り上がり、参加したメンバーそれぞれが、いかに自分の作るたこ焼きが美味しいかを熱弁。近いうちに、たこ焼きバトルを開催する話にまで膨らんだ。
その時に話題に上がったのが、世田谷で創業28年の京風たこ焼きの老舗、「たこ坊」。京風と謳っているのは、自家製の出汁が入っているから。大阪のたこ焼きとはそのあたりが大きく異なるそうだ。具材には、たこをはじめ、天かす、紅生姜、葉ねぎ、干しエビ、キャベツを入れている。干しエビを入れているところは珍しく、その風味も加わって、美味しく感じるのかもしれない。
実は、同名のたこ焼き店が、同じ世田谷にもう一つあるのだが、本店がこちら。もうひとつの方は、こちらの大将が京都で過ごした高校時代の同級生に暖簾分けした加盟店なのだそう。同じレシピでも、火加減などによって味が変わるというたこ焼き。どっちが好きか、ハシゴして食べ比べてみるのもいいかもしれない。ちなみにこちらの店舗は別注の銅板を使っており、一般的なサイズよりもやや大きめ。そういえば、銅は熱の伝導率が高いって、中学生の時に習ったよなぁ。
about PEPPER QUEEN
ここのお店には、いろいろな味があって迷う。広島のおたふくソースも美味しいし、マヨネーズもかけたら最高なんだけど、意外とソースがないのもいいものだ。
その昔、LAでお好み焼きを食べようという話になった時に、「お好み焼きが好きではない」と友達が言い出した。理由を聞くと、ソースの味しかしないからだとか。それがいいんじゃん! って言ったら、それが嫌なんだとのこと。大人だなぁ、お前、ソースが嫌いなんて。。。。。そんなやりとりを思い出して、頼んでみたのがペッパークィーン。
チーズを入れ、塩とブラックペッパーで味付けし、レモンを絞ったたこ焼きは、想像を超える美味しさ。ソースではない味付けも、いいものだ。
about WATCH CAP
チープなウールのワッチキャップは永遠の定番。これにアンカーのロゴは、かなりいい。ロゴっていうのは、ない方が好きなのだけど、天才的にバチっとハマっている場合は、話が別。ちなみにこれは、し先生によるもの。
about COTTON CASHMERE SWEAT HOODIE
たこ焼きを食べるなら、暖かくて、リラックスできる服を着て、買ったその場ですぐに食べたい。これは、アメリカ産のスーピマコットン を56%、16マイクロンのホワイトカシミヤ を19%を使用した糸で、光電子®入りのナイロン をカバーリングした糸で編み上げた、メイドイン山形のスエットフーディ型のセーターとパンツ。
光電子®は、ノースフェイスでも使用されている、人にとっての「適温」を持続させる高機能素材。コットンカシミヤという天然繊維に、ハイテク繊維を混ぜたハイブリッド素材を開発することによって、年間を通じて着ることができるニットが誕生した。これはきっと、ニット業界初の試み。世界でもここが最初に違いない。寒いのか暖かいのかよくわからない日々が続く今、こんな服装がたこ焼きにはちょうどいい。
about ENGINEER BOOTS
少し前に、秋葉原の駅から電車に乗ろうとしたら、切符売り場の前に、エンジニアブーツがパンツの裾に引っかかって、片足だけブーツが覗いている外国人がいた。長いコートに、色落ちしたネイビーのチノ、そこにブラウンのエンジニアブーツを合わせていた彼とはその後、偶然、車両でも出くわした。彼がおしゃれでその服装をしているのか、そうじゃないのかはよくわからなかったけど、その感じがまたかっこよかった。
ブーツを履いてるやつなんて、久しく見ていなかった。スニーカーに飽きてきた今、エンジニアブーツがかっこよく感じる。加勢大周みたいでめちゃくちゃいいなって思ったのだった。
これはイタリアでなめしたレザーに、イギリスのダイナイトソールで仕上げたエンジニアブーツ。アメリカのそれよりも少しエレガントで、だけど無骨さはそのまま。ビズビムでは10年前に登場して以来、ずっとリリースしている、ここの定番。履き込んでいったら、さらにクタッとして、もっといい感じになりそうだ。
たこ坊 本店
住所:東京都世田谷区世田谷1-16-24 榎本ビル 1F豪徳寺市場内
時間:12:00~23:00
定休日:月一回不定休
電話:03-3439-8300