AKIO HASEGAWA. HOUYHNHNM

2021.8.5 Up
Basic Choice of Outdoor Gear

アウトドアギア選びの普通。

02
焚き火台と白い服
アウトドアをめぐるギア選びを問う「アウトドアギア選びの普通」。前回に続いて、焚き火マイスターこと猪野正哉さんをゲストに迎え、焚き火におけるギア選びの普通について考えてみた。

PROFILE

猪野正哉

焚き火マイスター、アウトドアプランナー。ライターやモデルとしての活動を経て、2015年、自身が運営・管理するアウトドアスペース「たき火ヴィレッジ〈いの〉」をオープン。昨年には書籍『焚き火の本』を上梓した。現在ではテレビやイベント、ワークショップで焚き火の魅力を伝える。

長谷川昭雄

ファッションディレクター、スタイリスト。英国の雑誌『モノクル(MONOCLE)』では創刊よりファッションページの基礎を構築。2015年にはファッションディレクターに。2012年より2018年秋まで『ポパイ』のファッションディレクターを務めた。

さて焚き火台のセットアップだ。今回使用した〈Fireside Outdoor〉のポップアップビットは、アルミフレームにステンレスメッシュの火床、グラスファイバーのヒートシールドを組み合わせたシンプルな構造。1人でも簡単にセットアップできる。

“持ち運ぶときは小さく、使うときは大きく”がギア選びの鉄則。写真下は、ポップアップビットの収納バッグ(68.5×13×13cm)。写真上のグリルキットの収納バッグ(64×13×7.5cm)と合わせても6.9kg。これなら電車移動でも連れて行けそうだ。

ソロ焚き火がスタンダードな今、62㎝四方と規格外のスケールの焚き火台。火口が広いので、40㎝超の薪がガンガン使える。バーベキューを楽しむなら別売りのグリルキットも揃えるべし。〈FIRESIDE OUTDOOR〉POP-UP PIT ¥15,400, QUAD-FOLD BARBEQUE GRILL KIT ¥13,200(MOCHIZUKI)

 大は小を兼ねる、という考え方はキャンプギアにおいては懐疑的で、適正サイズを美徳とする向きがある。シンデレラフィットなんて言葉が多用されているのもそのせいかもしれない。では、焚き火台における適正とは何か?猪野さんが推すのは大型の焚き火台だ。「小さい焚き火台では一つのことしかまかなえませんが、大きいものだったら調理をしながらお湯を沸かすこともできます。キャンプって意外と時間が限られているので、同時進行できるのは魅力です」。サイズが大きいからといって、後片付けの手間が格段増えるわけではないようだし、コンパクトに収納できるタイプを選べば、保管場所にも困らない。さすがにソロキャンプでは不釣り合いかもしれないが、複数のメンバーがいるなら大型の焚き火台で、ワイルドでプリミティブな焚き火を楽しみたい。

彼が読んでいるのは、猪野さんが執筆した書籍『焚き火の本』。実践的な技術から、焚き火とは何か?という問いまで、一通りを網羅する。控えめに言って名著。〈LOS ANGELES APPAREL〉8.5oz HEAVY WEIGHT T-SHIRT(SIZE:2XL) AKIO’S OWN,〈COOKMAN〉CHEF PANTS ¥5,390(BUDDYZ), 〈ROTHCO〉MULTICAM BOONIE HAT ¥2,480(REPMART),〈YAHAE〉 ORGANIC COTTON SOCKS「GARABOU ROOM SOCKS」¥3,300(YAHAE),〈VANS〉SNEAKER「AUTHENTIC」AKIO’S OWN

丈夫でしっかりした作りのTシャツなら、漂白剤を使ったハードな洗濯に耐えられそう。〈LOS ANGELES APPAREL〉8.5oz HEAVY WEIGHT T-SHIRT(SIZE:2XL) AKIO’S OWN,〈COOKMAN〉CHEF PANTS ¥5,390(BUDDYZ), 〈ROTHCO〉MULTICAM BOONIE HAT ¥2,480(REPMART)

 キャンプでは白いウェアがいい。猪野さんはそう言う。「アウトドアの服って暗いトーンが多いんですよね。白は自然の中で映えるし、見ている方も気持ちがいいですよね」。たとえ汚れたとしても、いちいち気にすることはない。ときとして汚れが味になるのも白の特権だ。「汚れた白は良かったりするよね。汚れた黒とかネイビーは嫌じゃん。よく見たら汚かったとか、ちょっと引くよね」と長谷川さん。家に帰れば、どのみち洗濯するわけだし、ブリーチを使えば白の汚れは大抵落ちる。コックシャツもテーブルクロスも白が選ばれているのはそのためだ。そして、この汚れは自分のスキルを気づかせてくれる。熟練の職人がまっさらの作業着を着ているのは、腕が良い証拠。つまり汚れは自身の熟練度と比例する。白のウェアはそれを露わにするが、黒やネイビーのウェアは曖昧にする。

〈Johnsonville〉のソーセージは、必要な分だけ取り出せるチャック付きパッケージ。ジューシーな肉汁ととろけるチーズが口いっぱいに広がる「CHEDDAR CHEESE」が猪野さんのお気に入り。

TOMOさんがこの日のために用意してくれたグリルドコーン(絶品!)。とうもろこしの皮を編んでおけば、グリルでの移動も楽々。そして見た目もよろしい。

機能性やスペックを重視するキャンプギアだが、カップぐらいそれを抜きに考えたい。要は美味しく飲めれば、それでOK(だと思う)。

INFORMATION

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MOCHIZUKI 0256-32-0819(代表)

STAFF

Direction&Styling_Akio Hasegawa
Photo_Seishi Shirakawa
Hair_Kenichi Yaguchi
Composition&Text_Shigeru Nakagawa
Edit_Ryo Komuta

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